■体操・全日本個人総合選手権 女子決勝(13日、群馬・高崎アリーナ)
パリ五輪の切符をかけた体操全日本個人総合の女子決勝が行われ、予選を1位で通過したエース・宮田笙子(19、順天堂大)が初優勝を果たし、初の五輪出場へ大きく前進した。
最初の種目で得意の跳馬に挑み、ユルチェンコ2回ひねりを成功。この種目トップとなる14.333をマークし好スタートを切ると、課題とする段違い平行棒では全体2位、平均台は4位、最終種目の床運動は3位と全種目トップ5入りとなる圧巻の演技を披露した。
決勝について宮田は「始め(予選)から流れを作ることが出来た」と振り返った。初優勝については「自分の納得がいく演技ができての優勝がしたかったというか、自分が納得いく演技をして周りの人が見てて代表にふさわしいなと、そう思ってもらえる演技をすることが目標だったので、それが出来た上での優勝だった」と初の栄冠の喜びをかみしめつつも、来月のNHK杯に向けて気を引き締めていた。
2位には昨年の世界選手権代表の16歳・岸里奈(戸田市スポーツセンター)、3位には昨年の世界ジュニア選手権で金メダルを獲得した15歳の中村遥香(なんば体操クラブ-ngc)が入った。
平均台のアジア女王・18歳・岡村真(相好体操クラブ)は得意の平均台で全体トップの14.233をマーク。予選5位からひとつ順位を上げ、全体4位で五輪代表選考最後の大会に挑む。
3大会連続の五輪出場を目指す杉原愛子(24、TRyAS)は予選3位から2つ順位を落とし、全体5位となった。
杉原は前半の種目で細かなミスが目立ち得点を伸ばすことが出来なかったが、最終種目の床運動では「予選より桜満開の演技ができた」と振り返るように、全体トップの13.366をマークし、今大会を終えた。
最後の着地についても「ファンのみなさんから手拍子いただきながら『よし、これは決めるしかない!』と思って最後狙い通りに蹴った瞬間着地が出来たので、ホンマにめっちゃ気持ち良くて、感極まって涙出そうなくらい気持ちよくできました」と最後の最後まで会場のファンと一体となって体操を創り上げる杉原らしいコメントが聞かれた。
体操女子のパリ五輪代表は合計5人が選ばれ、今大会と5月に行われるNHK杯の合計得点上位4人とチーム貢献度の1人で決まる。
【女子決勝 結果】
1位 宮田笙子 109.798
2位 岸里奈 107.463
3位 中村遥香 107.131
4位 岡村真 106.530
5位 杉原愛子 106.496
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。