■MLB タイガース 5ー11 ツインズ(日本時間14日、ミシガン州デトロイト、コメリカ・パーク)

タイガースの前田健太(35)が14日(日本時間)、本拠地でのツインズ戦に先発。6回、87球を投げて、被安打5、奪三振5、四死球1、失点2(自責点1)。勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りたが、中継ぎ陣が打たれ、移籍初勝利とはいかなかった。

新天地初勝利を目指し、12日(同)の試合が中止となり中6日で古巣ツインズ戦のダブルヘッダー1戦目に先発した前田、1回、昨季までチームメイトだった1番・E.フリエン(24)を84マイル(135キロ)のスイーパーで空振り三振に打ち取ると、後続も2つの外野フライで立ち上がりは無失点。

その裏、タイガースは4番・C.カーペンター(26)が先制の2号2ランで前田を援護。先制してもらった前田は投球のテンポも良く、2回はわずか5球で3者凡退。

しかし、3回、先頭打者の7番・W.カストロ(26)に88マイル(142キロ)と球速の上がらないストレートをレフトへツーベースを打たれると、1死三塁で9番・A.マーティン(25)にはスライダーが真ん中に甘く入ってしまい、レフトへのタイムリーツーベース。2対1と1点差に詰め寄られた。

前田は4回も先頭の3番・A.キリロフ(26)にこの試合3本目となるツーベースを打たれ、無死二塁のピンチ。続く4番・M.マーゴ(29)にはセンター返し、2塁手のC.キース(22)が絶妙なポジショニングでこれをライナーでキャッチ。そのままセカンドベースに飛び込み、ダブルプレーと味方の好プレーでピンチを脱した。

勝ち投手の権利がかかった5回、1死一塁で1番・フリエンをピッチャーゴロに打ち取ったが、ダブルプレーを狙った前田が2塁へ悪送球。自らのミスで1死一、三塁とピンチを広げた。続く2番・C.サンタナ(38)をファーストゴロ。1塁手のS.トーケルソン(24)はダブルプレーを狙って、セカンドに送球。2塁はフォースアウトとなったが38歳のサンタナが全力疾走で1塁はセーフ。その間に3塁走者がホームインして、2対2の同点となった。

それでも6回、タイガースは1死三塁のチャンスで好プレーを見せた5番・キースがライト前へタイムリーを放ち、3対2。前田に勝ち投手の権利をプレゼントした。

前田は6回で降板、87球を投げて、被安打5、奪三振5、四死球1、失点2(自責点1)と粘りのピッチングを見せ、後続に託した。

後を継いだ中継ぎ陣だったが3対2と1点リードの8回2死から3人目S.ミラー(33)が代打のR.ジェファーズ(26)に痛恨のソロホームラン。昨季まで前田とバッテリーを組んでいた男の一打で前田の新天地初勝利が消えた。チームはタイブレークとなった延長12回、一挙7得点を奪われ敗れた。

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