■MLB タイガース 4ー1 カージナルス(日本時間2日 ミシガン州デトロイト、コメリカ・パーク)

タイガースの前田健太(36)が2日(日本時間)、本拠地でのカージナルス戦に先発登板。6回、79球を投げて、被安打4(1本塁打)、奪三振5、四死球0、失点1で防御率は5.02。今季6度目の登板で移籍後初勝利を挙げた。

メジャー9年目で自己ワーストとなる開幕から5試合勝ち星のない前田。今季6試合目の相手はナ・リーグ中地区最下位のカージナルスとなった。立ち上がりは1死から2番・W.コントレラス(31)を外角のスライダーで空振り三振、3番、2023年WBCでは侍ジャパンで活躍したL.ヌートバー(26)を90マイル(145キロ)のストレートでレフトフライと立ち上がりを無失点に抑えた。

2回には先頭の4番・N.アレナド(33)にカウント3-0としたが低めのストレートを打たせてサードライナー。4番・P.ゴールドシュミット(36)にもボールが先行したが、フルカウントから外角低めのスライダーで空振り三振と落ち着いたピッチングを見せた。

その裏、打線はカージナルス先発、巨人で活躍したM.マイコラス(35)から1死一塁の場面でルーキーの7番・C.キース(22)が右中間へ先制のタイムリーツーべース。若手がベテラン前田を援護した。

先制点を貰った前田は3回、7番・M.ウィン(22)を外角低めのスライダーで空振り三振。ここまで奪った3つの三振は全てスライダー。テンポよく試合を進めていった。すると味方打線も3回、2死一塁で5番・M.ビアリング(27)が今季3号のツーラン。3対0と大きな追加点を挙げた。

前田は4回、先頭の2番・コントレラスにここまで良かったスライダーが高めに浮き、センターへ今季5号ソロ。打たれた瞬間に前田も両ひざに手を置き、打球も追わずにうなだれた。ここから前田はシフトチェンジ、このイニングはスライダーを使わず、スプリットでクリーンアップを打ち取った。

勝ち投手の権利がかかった5回、先頭打者にスライダーをライト前に運ばれ、ヒットを許したが7番・ウィンをキャッチャーファールフライ。8番・N.ゴーマン(23)はファーストライナーでダブルプレーと先頭打者を出塁させても冷静なピッチングで後続を打ち取った。

6回も先頭打者にヒットを許したが、1死一塁でホームランを打たれた2番・コントレラスをこの日、最速となる92マイル(148キロ)のストレートで空振り三振。そして、1塁走者の盗塁をキャッチャーのC.ケリー(29)が完璧な送球でアウト。ダブルプレーで前田を助けた。

前田は6回、79球を投げて、被安打4(1本塁打)、奪三振5、四死球0、失点1、今季初勝利の権利を持って降板となった。その後は3人の投手リレーでタイガースが逃げ切り、前田は今季6試合目の登板で移籍後初勝利を挙げた。

【前田健太 シーズン初勝利までの試合数】
2016年 1試合
2017年 2試合
2018年 1試合
2019年 1試合
2020年 1試合
2021年 2試合
2022年 右ひじ手術のために登板なし
2023年 5試合
2024年 6試合

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