ロシアW杯を率い、リーグでも数々のタイトルを獲得してきたサッカー日本代表の前監督・西野朗さんが、名将であり続けるための“秘訣”を明かした。それは「個人の評価を避ける」ことだといい、チームをまとめ上げるために必要なことだったという。理由の1つにはメディアの“誇張表現”もあったと吐露。「だから良い、悪いはなかなか言わない」と思いの丈を語った。

▼クラブや代表で牽引してきた西野さんはなぜ“名将”に?

 関西のサッカー情報を中心に扱うMBSのJリーグ応援番組『KICK OFF! KANSAI』。MCは元日本代表FW大久保嘉人さんが務める。11月24日の放送では前日本代表監督の西野朗さんがゲスト出演した。

 2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)を率いてベスト16入りを達成。Jリーグでは柏レイソルやガンバ大阪、ヴィッセル神戸などで指揮を執った。特にG大阪では2005年にクラブ初となるリーグ優勝へ導き、2007年ナビスコカップ(当時)、2008年天皇杯、AFCチャンピオンズリーグ優勝など数々のタイトルをもたらした。現在はフリーで“サッカーの伝道師”としてイベント出演やサッカー教室などに参加しているという。

 そんななか、『KICK OFF! KANSAI』は西野さんにインタビュー。名将に“無茶ぶり企画”をぶつけた。

 ベストイレブンを選出する企画だが、西野さんは「個人の評価を避けている」という。その理由として「マスメディアは翌日『この選手!』みたいな感じで(誇張表現してくる)。いやいや俺そんなこと言っていないよ、と。個人の評価はチームの統率を壊すんだよね。だから良い、悪いはなかなか言わない」と名将の秘訣を明かした。 

 率いたクラブからのベストイレブン選出は「難しい」と言いつつも、24日の放送では熟考の末、明らかになっている。

 (MBS「KICK OFF! KANSAI」日曜深夜0:50-1:20放送 2024年11月24日(日)収録より)

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