広島カープから戦力外通告を受けた 曽根海成 。12球団トライアウトから1週間経つが、“新天地” 決定に大きく前進する連絡を受けていた。
11月14日(木)トライアウト当日
トライアウト当日の朝、曽根は両手に野球道具を持ち、歩いて球場へ向かっていました。
曽根海成 選手
「めっちゃくちゃ重たいです、これ。やばいです。バットが重たいんです」
戦力外通告を受けてからもチームメイトに練習を手伝ってもらい、トライアウトを迎えた曽根。カープの仲間のためにも、応援してくれるファンのためにも、トライアウトで意識するのは全力プレーです。
曽根海成 選手
「カープのユニフォームを着てプレーするのは最後なので、一生懸命やっているところを見てほしいなという感じです」
曽根は、トライアウトのシートバッティングで三塁打を放ち、守ってはショートとセカンドで軽快な守備をアピール。トライアウト直後には晴れやかな表情が見えました。
曽根海成 選手
「NPBにこだわらず、とりあえず野球ができたらいいので。うん、野球をしたいんで。どこからかオファーがあればいいですけど。アピールできましたかね? できました? だったらいいんですけどね。久々にユニフォーム着ると、疲れるっす。何なんですかね、これ? スリーベースを打った後とか、乳酸たまりまくって、パンパンだったんですよ。まあ、でも、しっかり走っておいてよかったですね」
「あとは連絡待つのみって感じですね」
トライアウト4日後
トライアウトから4日後、曽根は社会人野球チームから連絡を受けていました。
曽根海成 選手
「何社か声をかけていただいて、まだ決まってはないんですけど、一回、話を聞いて、そこから決めようかなと思っています。うれしいですね。必要とされているって一番うれしいですね。『おまえ、もうええわ』って言われたら『もう終わりや、おれ』ってなりますもんね。ことし、ぼく、それだったので、カープでは。必要とされていなかったので、つらかったですよね、ことし」
県外の社会人のチームから “選手兼任コーチ” でオファーを受け、週末には面談を受ける曽根。現役続行へ前進すると同時に、広島を離れる日が近づきます。
曽根海成 選手
「さみしいですね。それは、ほんまにさみしいです。どこでも自転車で行けるんですよ。きょうも自転車で来たし(笑) うーん、広島、よかったな。住みやすいし、広島好きやな」
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伊東平 アナウンサー
通告を受けたあと、曽根選手と直接会う機会がありました。あの足ですし、あの肩ですし、スピード感・スケールのある、いい選手だと思っていたので、ぜひ野球をやっていてほしいと思っていたんです。会ったときに開口一番、「平さん、結論から言います。ぼく、野球を続けます」と。通告を受けて、あらためて野球が好きだと思ったそうなんです。「NPBにはこだわりはない」ということだったので、また新たな場所でどんな活躍をしてくれるか楽しみです。あと、いろんな選手がサポートしてくれたということで、「孤独ではなかった」と言っていました。新天地での活躍を楽しみにしたいと思います。
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