11月4日、長野市で元日本代表選手を招いた「水球」の練習会が開かれました。県内では競技人口が少しずつ増えていて、国際大会への出場が決まった女子選手も。裾野が広がっています。

「水中の格闘技」とも言われる水球。4日、長野市で小学生から高校生までの約20人が参加し練習会が開かれました。

元日本代表 荒井陸さん:
「ドリブルシュートはボールを上にあげるのをできるだけ早く」

指導したのは、元日本代表・ポセイドンジャパンで、オリンピック2大会に出場した荒井陸選手。

県内の高校で唯一、部活動がある長野東高校の選手に対し、水中での足の使い方や強いボールの投げ方などトップレベルの技術を伝えました。

元日本代表・荒井陸選手(指導):
「(水中を進むときは)できるだけ大きく開いたほうがいいわけ、足を。挟むイメージでやったほうが進む」

長野東高校の生徒:
「普通の練習じゃ学べないこととか学べるし、プロからのアドバイスは役に立つ」
「なかなかトップ選手に教えてもらうことないので、いい経験になりました。(シュートの)腕の振り方とか角度とか、お手本になりました」

練習会は、2028年に県内で開催される国民スポーツ大会を見据え、競技人口の増加や技術の向上につなげようと県水泳連盟が定期的に開いています。

11月4日は、飯田市のスイミングクラブで水球に励む小中学生10人も初めて参加しました。

小3:
「たのしかった、ボール投げるところ」

中3:
「飯田のスイミングはプールが深くなくて、教えてくれる人がなかなかいないので、すごくいい経験になったと思います」

こうした取り組みもあり、県内の競技人口は少しずつ増えていると言います。

長野東高校2年生の神山小春さん。兄の影響で、2年前から水球に打ち込んでいます。11月下旬、シンガポールで行われる高校生の年代の国際大会に北信越ブロックの推薦選手として出場が決まりました。県内から推薦されるのは初めてです。

この日は、荒井選手から直接指導も。大きな刺激を受けたようです。

長野東高校2年・神山小春さん:
「教えてもらったことと、シュートモーションとか見たものを盗んで自分のものにしていきたい。他の県の人とか、女子とかとやる機会が少ないので、貴重な体験を自分の力にできるように頑張りたい」

まだまだマイナー競技ですが、裾野は着実に広がっています。

元日本代表・荒井陸さん:
「これから水球がもっと普及して、もっと長野県で水球始めてくれるとうれしいなと」

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