日南秋季キャンプ3日目を迎えた広島カープは6日も午後から紅白戦を行いました。1軍定着を目指す投手陣が猛アピール。一方、野手陣には課題も見えました。
紅白戦、白組の先発はシーズン最終戦で3年ぶりの1軍登板を果たした 高橋昂也 でした。
「シーズンを通し、いい意味での割り切りを行うことで1軍登板にこぎ着けた」という高橋は、末包昇大 から空振り三振を奪うなど、初回を三者凡退に打ち取ります。
2回には、ヒットとフォアボールで得点圏にランナーを背負いますが、続く 石原貴規 をレフトフライに打ち取り、3アウト。終始落ち着いた投球で2回を無失点に抑えます。
高橋昂也 2回 球数30 被安打1 奪三振2 失点0
4回からは、今シーズン、プロ初完投を挙げるも登板5試合に終わった 森翔平 が、「とにかく打者を抑える」と意気込み、マウンドへ―。
先頭のロベルトを変化球で空振り三振に仕留めると、続く 中村健人 にはストレートで攻めたあとに意表をつくカーブで空振り三振。二者連続の空振り三振に切って取ります。
3イニング目の6回には、味方のエラーとヒットでピンチを背負いますが、内野ゴロを打たせてダブルプレー。
中村健人には強打されるも球威で勝り、3アウト。3回1安打無失点で宣言どおり「打者を抑える投球」を見せました。
森翔平 3回 球数44 被安打1 奪三振3 失点0
短いイニングながら目立ったのは、プロ2年目のことし、1軍定着できず、くやしい思いをした 益田武尚 。
ストレートをゾーン内に投げ込み、二俣翔一 を空振り三振に抑えると、続く末包には緩急を駆使して空振り三振。少ない球数で3つのアウトを奪いました。
益田武尚 1回 球数10 被安打0 奪三振2 失点0
一方で課題が浮き彫りとなったのは内野守備。ダブルプレーがとれそうなタイミングでの送球ミスや捕球ミスがいくつかあるなど、守りでの細かいミスも課題として挙がります。
紅白戦が終わっても、“量を求める” 秋季キャンプはまだまだ練習が続きます。
練習の締めは恒例のロングティー。苦もんの表情を浮かべながらも打球を遠くへ、遠くへ飛ばしていきます。
サブグラウンドでは投手陣もノックをたっぷり受けて、ようやく練習が終了。
第1クールも残り1日、たっぷり休養もとって、最終日に備えます。
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