関西大学の金丸夢斗投手。
この記事の画像(7枚)ゆったりとしたフォームから最速は154キロ。
多彩な変化球で三振の山を築く。
さらに一番の武器は、正確無比なコントロール。大学4年間の防御率は「0.88」と無双状態だ。
■プロ野球のスカウトも多く視察に訪れ、評価も抜群
プロ野球のスカウトも多く視察に訪れ、評価も抜群だ。
ソフトバンクホークス 福山龍太郎チーフスカウト:非常にコントロールが良い。完成度が高い。カーブ、スライダー、チェンジアップ、スプリットと全球種で勝負できるというのが彼の印象ですね。アマチュアの中でもトップランクと言っていいレベル。日本を代表する投手になる可能性も十分持ち合わせています。
関西テレビ 橋本和花子キャスター:取材はもう何回目ぐらいですか?
金丸夢斗投手:20回目とかじゃないですか。
金丸夢斗投手:もともとそんな経験なかったんで、めちゃくちゃ緊張しました。
■高校時代は目立つ投手ではなかった
いまや、ドラフト1位指名が確実な逸材ですが、高校に入学したときは小柄で、まったく目立つ投手ではなかった。
金丸夢斗投手:やっぱり身体も弱かったですし、なかなか球速も伸びなかったので、このままの実力だとやっぱり上の世界でやるのは厳しいと思っていました。
急成長のきっかけをつかんだのは、高校3年生。
当時はコロナウイルスが大流行して、2月から5月まで野球部としての活動ができなかった。
そんな逆境が、いまの成長につながっている。
■コロナ禍での逆境をバネに
橋本和花子キャスター:コロナ禍を振り返って、どんな期間でしたか?
金丸夢斗投手:全体練習ができなかったので、でもそこを自分の練習や自分と向き合う時間が作れたので、そこが逆にプラスになったとは今は感じています。
橋本和花子キャスター:目標がぶれそうになったりしなかったですか?
金丸夢斗投手:ぶれそうになったんですけど、やっぱりこの先も野球がしたかったので。『ここでは終われへんな』というふうには思っていました。
つらい時期でも、野球への情熱を消すことなく、黙々と体作りに励んだ。
当時の監督もその成長ぶりには驚きを隠せなかった。
神港橘高校元監督 安田涼さん:3カ月で別人になっていました。3カ月ぶりの紅白戦で141キロ投げたんですかね。今まで130キロ中盤だった子が、いきなり141キロ投げて。明らかにボールの質が変わって、もちろん見た目もユニフォームパンパンですからね。
■関西大学では大きな出会いが
コロナ期間で心身ともに成長を遂げた金丸投手。
自らで考えて練習をする経験は、いまでも生きている。
ストローを加えて、呼吸を意識したトレーニングや、体の安定性を鍛えるための逆立ちなど独特な練習が多くみられた。
そして、関西大学では大きな出会いがあった。
高校と大学の先輩でもある山口高志さん(74)だ。
阪神タイガースで、藤川球児さんを育てたことでも知られる名コーチだ。
橋本和花子キャスター:山口コーチはどんな存在ですか?
金丸夢斗投手:神ですね。どれが自分に合うかっていうのを、いろいろ試すように言われて、自分にあったトレーニング方法やフォームを身につけました。
橋本和花子キャスター:山口コーチがいなかったら、今って想像できないみたいなこともあります?
金丸夢斗投手:はい、あります。
■「日本一のピッチャーが目標」
大学でもさらなる成長を遂げ、いまやドラフト最注目の選手。
運命の日まであと3日。
金丸夢斗投手:ドキドキと楽しみもあるんですけど、緊張感が徐々にできてきたなというふうに思っています。
橋本和花子キャスター:ご両親は関西の球団だったら見に行きやすいみたいな、そういう話したりしますか?
金丸夢斗投手:もちろんしますね。『ベストは関西に残ってくれたら、いつも見に行けるけどな』みたいな感じの会話はしたことあります。
橋本和花子キャスター:なんて答えるんですか?
金丸夢斗投手:あーそやな。でもわからんわって。
橋本和花子キャスター:最後に、今後、夢のはじまりに向けて、ぜひ力強い意気込みをお願いします。
金丸夢斗投手:僕が目指しているのは、日本一のピッチャーになることなんで、まずはしっかりとプロの世界で活躍し続けることが大事。しっかり抑えて自分の武器を出せるように頑張りたいです。
■どの球団が指名するのか?独自予想
橋本和花子キャスター:本当に大学生ながら自分にストイックに向き合うことができる方だなという風に感じました。プロ志望届も一番乗りに出したそうです。大好きという甘いものも食べていないですし、オフは体の疲労回復のためにサウナに行くと。とにかく全てが野球につながる生活を送っていらっしゃる。頭が下がる思いでした。
その逸材をどの球団が指名するのか、カンテレ担当記者が独自に予想した。
【金丸夢斗投手 ドラフト一位指名予想チーム】 阪神・オリックス・巨人・DeNA・ヤクルト・中日 の6球団。複数球団が競合するのは間違いないということだ。
橋本和花子キャスター:山口コーチは阪神の藤川新監督の火の玉ストレートを生み出した方でもあるんです。そういう意味では、阪神に縁を感じたりもしますけど。
共同通信社 編集委員 太田昌克さん:そうですね。あと山口さんは阪急の大エースでしたから、オリックスもご縁があるかもしれません。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年10月21日放送)
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