■MLB 地区シリーズ第5戦 ドジャース 2-0 パドレス(日本時間12日、ドジャー・スタジアム)
ドジャース・山本由伸(26)が地区シリーズの最終第5戦で先発し、5回(63球)を投げて無失点に抑え、自身初のポストシーズンでの勝利投手に。
試合後、歓喜のシャンパンファイトが行われ、大谷翔平(30)らチームメイトと勝利の美酒を味わった。
両チーム2勝2敗のタイで迎えた地区S最終戦でマウンドを託された山本。歴史的大一番でパドレスのダルビッシュ有(38)と同じマウンドで投げ合い、ポストシーズン初となる日本人先発投手による投げ合いを制した。
第1戦(6日)では3回5失点とKOされたが、この日は150キロ台後半のストレートをはじめ、変化球も交えた緩急自在のピッチングを披露。パドレスの強力打線を2安打無失点で抑え込んだ。
シャンパンファイト後の会見で山本は「前回しっかり仕事ができなかったので、気持ちも切り替えて、技術の面もしっかり確認して、今日はベストな状態でマウンドに上がれるようにしました」と話し、「(今日は)スピードも出てましたし、しっかり自分のフォームで投げることができた」と自身も手応えがあったようだ。
3回は連打で1死一・二塁とランナーを背負ったが、続くタティースJrをサード併殺打で切り抜けた。マウンド上で吠え、感情をあらわにした山本は「とにかく攻める気持ちを持って、自信を持って投げました」とピンチの場面を振り返った。
さらに好投の要因として「チームメイトのみんなが『信じてるからな』とマウンドに送り出してくれたので、今日いいピッチングできたのは、本当に皆さんのおかげだなと思います」と話した。ベンチでは大谷が山本の頭を撫でるシーンもあり「前回もそうですけど、今日もポジティブな声かけをしてくれました」と明かし、チームメイトへ感謝の言葉を並べた。
前回の“失意のマウンド”を乗り越え、今回の大一番へ挑むにあたっては「すぐには簡単には切り替えられなかったですが、チームメイトの方がたくさん声をかけてくれましたし、サンディエゴに行ったときもキケ(ヘルナンデス)がカフェで2時間くらい話をしてくれたり、本当にチームメイトのおかげですね」と仲間のサポートに救われたという。
日本人対決にも注目が集まり、メッツとのリーグ優勝決定シリーズでは千賀滉大(31)と対戦する可能性も。「大事な一戦で、同じ試合に登板できるというのはすごく嬉しく思いますし、しっかり自分の投球ができるように頑張りたい」と次戦を見据えた。
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