「こんにちは タカちゃんです」
48年ぶりに自力で五輪出場をつかんだバスケットボール男子日本代表は目標とするベスト8入りを目指す。NBAロサンゼルスレイカーズ所属の八村塁(26)、今季グリズリーズなどでプレーした渡邊雄太(29)らが名を連ねる史上最強メンバー12人で大黒柱となるのがアメリカ生まれの熱きサムライ、ジョシュ・ホーキンソン(29)である。パリ五輪前、国内最後の強化試合となった7日の韓国戦では攻守に躍動し、チーム最多34得点をマークした。23年に日本国籍を取得し、日の丸を背負う想いを聞いた。
取材は英語メインで行われたが自己紹介では「こんにちは タカちゃんです」と、日本語で快く応じてくれた。
Hawkinsonの“Hawk”から和名を“鷹”大(たかひろ)に
Hawkinsonの“Hawk”から和名を鷹大(たかひろ)に決め、愛称・タカちゃんで親しまれているホーキンソン選手。2m8㎝の体格を活かした豪快なプレーに3ポイントも狙える攻撃に加え、ディフェンスも頼れるオールラウンダーとして、チームを支える。アメリカのシアトル出身。両親2人ともが(ヨーロッパの)プロのバスケット選手だったので自然に小さい頃からボールに触れる中でバスケットボールを始めた。
大学卒業時にNBAプレーヤーの夢には届きませんでしたが、2017年に来日。異国の地、その才能が開花しました。
ホーキンソン:
日本の人達の性格、自分自身の性格だったりもマッチするだろうなという所と日本の人達のバスケットに対する熱意、バスケットを好きな人が多いっていう所もありましたし、自分自身のプレースタイルもBリーグのバスケットのスタイルにきっとはまるんじゃないかなという所もあった。今、改めて日本に来て過ごしていく中で当時、日本に来る事を決められたのは凄い嬉しく思ってます。
来日7年目、納豆を食し、だじゃれを繰り出すホーキンソン
来日7年目、今では日本食も大好きだ。納豆はタレと辛子を入れ、当たり前に食す。アメリカンジョークではなく、ジャパニーズスキルのだじゃれを繰り出す。
食事会場では納豆を食し、チームメイトのメニューを見て、「そのステーキはステキ(素敵)ね」と笑顔を誘う。
先日の東京「有明(ありあけ)」で行われた強化試合後には「ファンのみなさん、応援“ありあけ”(ありがとう)ございました。」と、ファンへ向けてだじゃれを披露したばかりだ。
気高き鷹がパリではばたく
日本に来た時、右も左もわからなかった自分を支えてくれた人達のために… 日本代表としてプレーする事で恩返しをしたいと語る。
ホーキンソン:
今自分がこうやって立っている場所、ここにたどり着くまでにたくさんの人に支えてもらいました。それこそ色んな文化だったり食事だったりとか、日本語だったりとかを教えてくれた人達、本当にたくさんの人に支えてもらったので、その人たちに恩返しをしたい。どういった形で恩返しできるか考えた時に自分が出来る事は日本を背負ってプレーをして、今度は今までの帰化選手がやって来たように自分に出来る日本のレベルをどうやって上げていけるかっていうのを手伝うというのが、ひとつの恩返しかなって思ってました。日本代表を背負ってプレーをして、さらに日本のバスケットの人気をこれからもどんどん上げていけるように、自分自身できることをやり続けていきたいです。日本のレベルをどこまで上げていけるかっていうのを自分が出来る事をした上で、ずっと思っていた事ですが、世界に今、日本がここまでバスケットボールのレベルが高いんだよって示し続けていきたい。これからも先もそれに向かって進んでいこうと思ってます。
気高き鷹がパリではばたく瞬間を日本中が待っている。
ホーキンソン:
チームとして目標は予選グループをしっかり抜けて、8チームに残ることがチームとしての目標で、個人としてチームが目標を達成するために自分の出来ることをしっかりとやり遂げていきたい。
■今後のバスケボール男子日本代表(世界ランク26位)
【国際強化試合】
7月20日 日本VSドイツ(同3位)
7月22日 日本VSセルビア(同4位)
【パリ五輪 日程】
7月27日 日本VSドイツ
7月31日 日本VSフランス(同9位)
8月2日 日本VSブラジル(同12位)
*日程は全て日本時間
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