体操のパリ五輪代表の選考会も兼ねる全日本選手権大会個人総合の決勝が13日と14日、群馬県で行われました。女子は鯖江高校出身の宮田笙子選手が初優勝し、パリ五輪の出場へと順調に歩みを進めています。
宮田笙子選手:
「失敗しないのは当たり前、という状態を作り上げるのを大事にしてきた」
大会前の意気込みで、こう話した宮田笙子選手は予選一位で決勝に進みました。最初の種目は跳馬。高さのある高難度の技を決め14点台をマーク。好調なスタートを切りました。
続く、段違い平行棒は13.7000点、平均台は13.633点と安定した演技で点数を重ねます。そして最終種目は床。緊張感が漂う中、最終演技者となった宮田選手は「代表に入って欲しいなと思われる演技、観客を魅了できる演技を大事にして練習してきた」と、堂々の演技で締め、合計109.798点。2位に2点以上の差をつけ圧巻の全日本選手権初優勝を飾りました。
優勝インタビューでは、「自分の納得のいく演技を最後までやりきることが目標だったので良かった。5月(NHK杯)もしっかり自分の納得行く演技をして、パリにつなげるため、ここからの練習の積み上げと、けがをしないことが大事」と語りました。
パリ五輪の代表選手は5人。今回の全日本選手権と5月に行われるNHK杯の総合点数で、上位4人と貢献度から1人が選ばれます。
男子の注目選手が鯖江高校出身の杉野正尭選手です。予選第8位で決勝に進んだ杉野選手。あん馬で15点をマークし点数を重ねます。そして鉄棒では連続で大技を決め、種目別トップに。総合得点170.498点で4位に入りました。男子の代表選手も5人で、そのうち1人は橋本選手が内定しています。残り4人は、女子と同じく全日本と5月のNHK杯の結果で決まります。杉野選手もパリへの切符に望みをつなぎました。
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