■サッカー女子 国際親善試合 日本代表 2ー0 ニュージーランド代表(日本時間31日、スペイン・ムルシア)
スペインで行われた国際親善試合で、なでしこジャパン(世界ランキング7位)がニュージーランド代表(同28位)と対戦し、2-0で勝利。パリ五輪前最後の海外遠征2連戦で白星スタートを切った。6月3日にスペインで再びニュージーランド代表と対戦する。
日本の先発はGKに平尾知佳(27)、FPの10人は南萌華(25)、守屋都弥(27)、宮澤ひなた(24)、清家貴子(27)、長野風花(25)、田中美南(30)、石川璃音(20)、北川ひかる(27)、林穂之香(26)、古賀塔子(18)となった。
ニュージーランドとの対戦成績を8勝2分と圧倒している日本は前半3分、守屋の右サイドからのアーリークロスにファーサイドの北川が走り込んでダイレクトボレーを放つが、枠を捉えられず。立ち上がりからボールを支配し、サイド攻撃からのクロスやゴール前へのスルーパスなどでニュージーランド陣内に攻め込む日本が、優位に試合を進める。
20分にはハーフウェーライン付近から田中がパスを出し、左サイドで受けた北川がすぐにゴール前へクロス。走り込んだ清家がペナルティエリア内でシュートを放つがDFにブロックされてしまう。チャンスは作るが得点できない、もどかしい時間が続く。
それでも前半終了間際に、右サイドでボールを持った守屋が縦パスを送ると、走り込んだ長野がゴール前にショートクロス。ペナルティエリア内で受けた清家がトラップしてから横にパスを出すと、田中が落ち着いて左足でシュート。ボールはゴールネットを揺らし、日本が1点を先制して折り返した。
後半開始早々に日本は追加点を奪うことに成功する。北川のコーナーキックに、ファーサイドでフリーの古賀が狙いすましたヘディングシュート。18歳、古賀の代表初ゴールで2-0とリードを広げる。
中盤以降は先制ゴールの田中が何度もチャンスを作る。ペナルティエリア手前から左に鋭いパスを通すと、途中から入った受けた植木理子(24)がシュート。さらに田中のパスを受けた長野がミドルシュートを放つもGK正面。
その後も日本は攻撃の手を緩めず、終了間際にもスルーパスに反応した清家が強烈なミドルシュートを放つなど、再三に渡り相手ゴールを脅かし続けた。ニュージーランドに付け入る隙を与えず2-0のままタイムアップ。スペイン遠征初戦を見事勝利で飾った。
なでしこジャパンは2月のパリ五輪アジア最終予選で北朝鮮と対戦。1戦目はスコアレスドローに終わり、国立競技場で行われた2戦目を2-1で勝利し、パリ五輪出場を決めた。
7月のパリ五輪ではグループCに入り、W杯を制したスペイン、南米の強豪・ブラジル、アフリカ予選を1位通過してきたナイジェリアと戦う。グループで上位2チームに入ると準々決勝に進出。各グループ3位チームの中の上位2チームが準々決勝へと駒を進めることができる。
*写真は先制ゴールの田中美南選手を祝福するなでしこイレブン
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。