■バレーボールネーションズリーグ2024 女子予選ラウンド第2週 日本 3-1 中国(日本時間31日、マカオ) 

パリ五輪の切符を懸けた最後の戦い、ネーションズリーグで、アジア最大のライバル中国を3-1で破った女子日本代表。「アジア最上位枠」を争う相手に2年ぶりに勝利し、今大会の通算成績を5勝2敗とした。試合後、「チームとして成長を感じました」と話したのは主将でエース・古賀紗理那(28)。リベロの福留慧美(26)は「期待を裏切らないように」と次戦へ気を引き締めた。

両チーム最多の25点を挙げた古賀紗理那

Q.今日の勝利を振り返って
古賀:
最初のセットのところでサーブで点数を取ることができて、スタートのところは本当によく入れたと思います。2セット目、ちょっと苦しい展開があったんですけど、3セット目で切り替えてしっかり3、4(セットを)取れたことが、とてもチームとして成長を感じました。

古賀選手

Q.試合の中ですごく苦しいトスでも勝負していく場面が目立っている。攻めの意識は変わってきている?
古賀:
特に私はコンビとしての攻撃というよりも、ハイセットを打つケースがたくさんあるので、そこをしっかりいかに点数を取れるかっていうのが、私のテーマでもある。そこは意識的に攻撃的にしています。

Q.中国は同じアジアのライバルでランキングも上に位置する相手。チームとして何を大切に試合に入った?(※試合前時点で日本が8位、中国が6位)
古賀:
サーブをしっかり、点数を取りつつ。サーブで押し込んでパスをオフにして、クイックを使わせないっていうのが今日のテーマで、チームとして(試合に)入りました。

攻守で活躍、13得点の林琴奈

Q.攻撃、勝負がかかったところでのディフェンス、素晴らしいプレーが連続してあった
林:
やっぱり今日は高さのあるチームなので、ブロック&ディフェンスっていうところを練習してきて。練習の成果が出せて良かったかなと思います。

Q.林選手が繋いだボールが得点に繋がるのが何度もあった
林:
レフトのエース二人がどんなボールでも打ち切ってくれていたので、自分も絶対に拾ってやろうっていう気持ちでやっていました。

林選手

Q.スタートはレフト側から決められることが多かったが途中からストレート側を林選手がよくあげていた。ポジションなのか、何をどのように変えていった?
林:
フェイントもある中で強打もある所だったので、中間のポジションからどっちも取れるようにしっかり構えて、やろうと思いました。

Q.目の前に袁 心玥(202cm/27歳・キャプテン)と朱 婷選手(リオ五輪MVP)という2人がいる中で打ち切ったシーンもあった。どういう思いで攻撃していた?
林:
レフトにブロックが偏るシーンもあったので、遅れてきたミドルの間っていうのをしっかり打ち切ろうと思ってやりました。

途中出場でチーム2位、18得点の井上愛里沙

Q試合を振り返って
井上:
今日の一戦はすごく大事な試合になると思いましたし、今までの試合で自分自身がいいパフォーマンスを出せずにチームになかなか貢献できてないっていうのが、もどかしいなかだったので。とにかく気持ちで自分たちのいい流れにもっていくってことを意識しました。

Q.コートに入って、すぐに活躍
井上:
とにかくチームの中で点数を取る役割だと思ってるので、もうしっかり呼んで打ちに行くっていうことは常に意識してますし、少しでもチームに勢いをもたらせたらと思ってやってます。

井上選手

Q.チームミーティングなどでも発言したり、常に試合への心の準備を意識?
井上:
今シーズンは途中から入ることが多くて、そういった中でも自分は常に試合に出てるっていう気持ちで、練習も試合もやってるので。そういったことが今日の試合で活かすことができたなというふうに思います。

チームを救う好レシーブの福留慧美

Q. チームを救うレシーブを何度も上げた
福留:
中国に勝たないとっていう気持ちはすごいチーム全員であった。自分はディグリベロとして入ってるので、絶対にディグをあげようって臨みました。

Q.中国は高さ、パワーのある選手が多かったがディフェンス全体として
福留:
まずはサーブで押し込めていて、パスを割った状態からのトランジションっていうのが多かったので、ブロックディフェンスの部分ではすごく自分たちの型にはまったことが多かったかな。

Q.途中から入ってきた朱 婷選手(リオ五輪MVP)はどんな印象?
福留:
ずっと自分が学生の頃から知っているすごい選手なので、その選手と対戦できてすごく嬉しく思いましたし、自分自身も対戦して、拾えることができたので、そこはすごくよかったかなと思いました。

福留選手

Q.リベロとしてのやりがいについて
福留:
自分自身はディグを得意としている。チームの人に認めてもらって、ディグリベロとして入れてると思うので、期待を裏切らないように。小島選手と2枚で入ってるので、しっかり情報を共有しながら戦えているのかなと思います。

【日本のパリ五輪出場権獲得の条件】
現時点で出場を決めているのは、五輪開催国のフランスのほか、ドミニカ共和国、セルビア、トルコ、ブラジル、アメリカ、ポーランドの7チーム。残りの5枠は今大会の予選ラウンド終了時の世界ランキングによって決定し、日本が切符をつかむには、アジアで最上位になるか、アジアとアフリカそれぞれの最上位を除く上位3チームに入る必要がある。

※トップ画像は福留選手

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。