岩手県大船渡市と秋田県由利本荘市を結ぶ国道107号沿いにある「道の駅 錦秋湖」は、地すべりによる国道の通行止めで休業していたが、2022年11月、約1年7カ月ぶりに営業を再開した。
道の駅錦秋湖 店長 増岡幸樹さん
「営業再開に伴って、販売する物を”西和賀にこだわった物”ということで『N*Crafts』というコーナーを作り、皆さんの作品を展示して販売していこうと」
木工、鉄工、陶芸と西和賀町内のクラフト作家5人の作品が並ぶ。
店長の増岡幸樹さんによると、作品の中で「親指休憩所」という親指にフィットするキーホルダーが人気だという。
”地域の情報発信基地”とも言える「道の駅」には、おいしいものもいっぱい並ぶ。
根強い人気を誇っているのは『西わらび入り蕎麦』だという。
道の駅錦秋湖 店長 増岡幸樹さん
「西わらびをそのまま練り込んでいるので、すごくトロっとしたのど越しのいいそばになっている」
物産のコーナーには採れたてのキノコなどが並び、季節が進むと「マイタケ」や「香茸(コウタケ)」も販売される。
買い物客は、「この間買ったらおいしかったので、また買いたいなと思ってはるばる宮城県から来た」と話す。
はるばる宮城県から買いに来たものとは、この地域で「さく」と言われる山菜だ。
漬物みたいに切ってこのまま食べたり、おこわに入れたりしてもおいしいという。
道の駅錦秋湖 店長 増岡幸樹さん
「サクサクした食感で油炒めにしてもおいしい。『エゾニュウ』という山菜ですけど、主に秋田を中心に食べられていた山菜なのかな。秋田の食文化も西和賀の食文化として根付いている」
文化と言えば、レストランではなかなか口にする機会のないクマ肉が味わえる。
道の駅錦秋湖 駅長 相沢和広さん
「ここは古くから”マタギ”の文化があるので、食という形で残していきたいと(提供を)始めた」
クマ肉を使った料理は、カレー、鍋、そばの3種類で、すべて予約なしで食べることができる。
山の奥で力強く生きるクマの肉はビタミンB1などが豊富で栄養価が高いとされている。
道の駅錦秋湖では秋田県の業者から仕入れたものを使っている。
しっかりと下処理されているため、独特のクセは少なく野生のうまみがあふれる。
店長の増岡幸樹さんは「紅葉を見ながらレストランでお食事していただくと”秋”を満喫していただけると思う」と話していた。
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