円安が加速している。
円相場は、一時1ドル = 153円を突破し、約34年ぶりの円安ドル高水準となった。
為替のディーリングルームから、フジテレビ経済部・山下あす奈記者が中継でお伝えする。
円相場では、1ドル = 152円台後半での取引が続いている。
円売りに拍車をかけているのは、縮まらない「日米の金利差」。
アメリカでは物価の上昇率が予想を上回り、早期の金利の引き下げは難しいとの見方が強まった。
一方、日本では日銀が「緩和的な金融環境を続ける」、つまり金利の引き上げは急がないとの方針を示している。
この結果、日米の金利差が意識されて円売りドル買いの動きが強まり、11日朝、一時、1ドル = 153円台に突入した。
鈴木財務相「行き過ぎた動きに対しては、あらゆるオプションを排除することなく、適切に対応していきたい」
市場関係者からは、「今夜発表されるアメリカの物価指標次第によっては、さらに円安が進む可能性がある」との声も聞かれる。
円買い介入への警戒感がくすぶる中、円相場は下げ止まりがみえない状況が続いている。
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