バレーボール世界三大大会のひとつ、“ネーションズリーグ”に参戦している男子日本代表は日本時間26日、ブラジルでの予選ラウンド第1週を3勝1敗で終えた。試合後、セッターの深津旭弘(36)、最多20得点の宮浦健人(25)、小川智大(27)、エバデダン・ラリー(23)に話を聞いた。第2週は福岡・北九州市に場所を移し、6月4日にイランと対戦する。
リベロ小川「勝っている姿を1勝でも多く」
Q.今日の試合振り返って
小川:1セット目は良かったんですけど、硬さとかもとれて、かなりいいゲーム、耐えてゲームができたんですけど。2セット目以降はサイドアウトが少し難しい場面が出てきてそれで相手のサーブが乗ってきちゃって、ちょっと後ろも、前衛の選手も耐えることができなかったかなっていう。ブレークに関しては自分たちのバレーができて、良かったんじゃないかと思います。
Q.全員で執念で拾っている場面もあった
小川:そうですね、ディフェンスに関してはかなり上げたんじゃないかな。イタリアもすごく嫌になってきたんじゃないかなって思いますけど。途中高さであったりパワーでディフェンスでも届かないとこにボールが行ったり、少し難しいとこもあったんですけど、かなりディフェンスはいい形で取り切る場面も多かったと思います。
Q.修正していきたい部分は
小川:サイドアウトですね。サーブレシーブは耐えてる場面もあったんですけどそこからの展開っていうのをもう少し。僕はリベロなんでサーブレシーブの連携であったり、エースが最後の方で少しあったんで。中盤は我慢できた部分が多かったと思うので、サイドアウトでもう少し精度の高いパスを出してあげて、セッターに楽をさせてあげる、これが一番ですかね。
Q.第1週は3勝1敗。第2週の福岡ラウンドでは日本のファンにどんなプレーを
小川:そうですねブラジルラウンドは決して悪くなかったと思いますし、むしろ全員が自信を持って戦えたと思うので、これは日本ラウンドに持ち帰って日本のファンの皆さんの前でぜひ勝っている姿を1勝でも多く見せられたらいいと思います。
2試合連続スタメンのセッター深津「覚悟を持ってコートに入った」
Q.今日の試合振り返って
深津:昨日は不甲斐ない、個人的には悔しい思いをしたんで今日は本当に覚悟を持ってコートに入って。セッターとしての責任もどうかと言われたら疑問ですけど、今の自分の現状はこれかなっていう感じでした。チームとしては非常に若い選手がフォローしてくれたし、本当に助かってできたと思いますので、強い相手にいかに高いレベルで長い時間プレーするかが課題かなと感じました。
Q.イタリアの高さに対して考えたトスワークは
深津:とにかくクイックはすごく通ってたんで、そこを自分がぶれずにやり切れた部分もあるし、監督とかコーチ陣からもプッシュしてくれたんで、思い切って使ってできる場面もあった。そこから、もう一つ自分がそれを布石にして展開できたらよかったのかなと思いました。
Q.レシーブの面で本当にギリギリのところでとっているところが何度もあった
深津:今日に懸ける気持ちはすごく自分の中では高かったんで、勝ちたいという気持ちがそういうふうに出たのが良かったと思います。でも結局2、3、4(セット)は力で押し切られたんで、本当に情けないなっていう気持ちはあります。
Q.次週は日本に戻る
深津:本当にこのチームでメダルを獲得するという目標がありますので、覚悟を持って自分がまた次のラウンドをやりたいなと思いますし日本のファンの皆さんに良いバレーが届けられるようにやっていきたいなと思います。
今大会初スタメンのラリー「盛り上がるようなプレーを」
Q.今日の試合を振り返って
ラリー:個人的な出来栄えとしてはぼちぼちっていう印象。特にブロックなんですけど、フロアが今日すごく機能していたので、僕自身上げさせるブロックっていう意識はあった。それにしても、個人的な数字とか本数とかはまだまだ少なかったので、そこはまた課題が残るところがありました。
Q.大一番でのスタメン起用
ラリー:昨年のOQTのアメリカ戦で突如スタメン起用があったので正直こういう展開は慣れてるっていうわけじゃないですけど、大舞台はすごく好きなので、緊張はあんまりしてなかったと思います。個人的にはのびのびやらせていただきました。
Q. 手応えは
ラリー:ぼちぼちですかね。攻撃も、よく決まった印象があったんですけど相手に印象づいたかはまだわからないので、また映像を見て、印象付けられるようなミドルブロッカーになれるように研究していきたいと思っています。
Q.福岡ラウンドに向けて
ラリー:やはり日本のお客様が増えると思うので、海外でも日本でも変わらず元気なフレッシュな姿というか、誰が見ても盛り上がるようなプレーをしたいなというふうに思っているので、そこを見ていただければなと思います。
チーム最多、20得点の宮浦「相手の駆け引きにやられた」
Q.今日の試合を振り返って
宮浦:そうですね。1セット目は自分たちのやりたいようなバレーができたというか、我慢することができたと思うんですけど、それ以降はイタリアの戦術的なサーブだったり、イタリアのブロックっていうところに苦しめられたのかなって思います。
Q.前回大会のイタリア戦でも大活躍(20得点)
宮浦:イタリアはブロックがいいチームってのは自分たちもわかっていて、そこに対して自分がうまく対応していかないといけないっていうのはわかってたんですけど、やっぱり今日はミスを出してしまったというか、相手の駆け引きにやられた感じです。
Q.チーム最多20得点の活躍
宮浦:今日に関しては本当にミスを多く出してしまって、やはりもっともっと自分自身、力が足りないなっていうのは感じましたし、そこを今後に生かせたらいいなと思います。
Q.ブラジルラウンドを3勝1敗で終えて
宮浦:チームとしていろいろいろんな選手が試合に出て、結果として3勝できたのは本当に大きいことですし次に繋がると思うんで。ただ今日の1敗というのは自分もそうなんですけど、個人がやっぱり反省する部分もあると思うんで、そこを絶対次に繋げないといけないなと思います。
Q.日本のラウンドで
宮浦:日本というホームの中でやっぱりいろんな注目だったり期待ってのはあるんですけどまずはやはり自分たちのバレーっていうのをしっかり出すというところと、そこで自分たちらしいバレーをファンの皆さんに見てもらいたいと思います。
Q.自分たちらしいバレーとは
宮浦:ディフェンスの部分だったり、繋ぎの部分というのは日本の特徴だと思うのでそこを発揮して。チーム力というところも日本の強みだと思うのでそこを見てもらいたいと思います。
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