1935~40年に全日本蹴球選手権(現サッカー天皇杯全日本選手権)の優勝チームに授与され、その後所在が不明となっていた「大日本蹴球協会杯」が横浜市にある慶応大学体育会ソッカー部の合宿所で見つかり、22日に東京都内の日本サッカー協会で返還式が行われた。
台座を含めて高さ21センチ、幅25センチ。重さは2.48キロ。杯には「純銀」の刻印がある。戦時下の供出を免れた貴重な資料で、日本サッカー協会の宮本恒靖会長は「非常に驚いている。見つかった後、磨いていない。それが重みを増幅させている」とコメントした。
1940年の第20回大会で慶応大の卒業生と学生からなる「慶応BRB」が優勝。戦争の激化で41~45年は大会が中止となり、返却の機会を失ったまま、保管されていたとみられる。
天皇杯全日本選手権の第100回大会を記念して過去の優勝チームに天皇杯のレプリカが贈られたのを機に、2023年になって合宿所を整理していた際に見つかった。日本サッカー協会は大日本蹴球協会杯の展示を検討するという。
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