石田充 アナウンサー
「サクラ」とも呼ばれている 坂倉将吾 選手(広島カープ)が遅ればせながら、ついに開花してきたんじゃないかなという数字があります。週末3連戦(17日~19日)の前までは打率.172、ホームラン2本でした。この3連戦では8打数6安打、打率.750、ホームラン1本。この裏に何があるのか、知りたくないですか?

広島カープ 坂倉将吾 選手
3連戦前 打率.172 ホームラン2本
3連戦 打率.750(8-6) ホームラン1本

田村友里 キャスター
すごい数字ですね。知りたいです、復活の兆し。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
それをぜひ、“しゃ” べらせてもらいたいと思います。しっかり本人にも取材をしました。

石田充 アナウンサー
まずは、ビフォア(3連戦前)の坂倉選手です。先週5月14日(火)、愛媛・松山の坊ちゃんスタジアムでの “球の見逃し方” を見ていただきたいんです。

天谷宗一郎 さん
見逃すとき、左足(キャッチャー側の足)が動いていないですか。手も前(ピッチャー方向)に行っちゃっているんです。

石田充 アナウンサー
手はピッチャー方向に流れて、足はバックステップを踏んでいるんです。そんな見逃し方が、4安打した5月18日(土)には変わっています。

天谷宗一郎 さん
どっしりしています。ほら、どっしり。

田村友里 キャスター
本当だ。動いていないです。

石田充 アナウンサー
どっしりとしていて、見送ったあと、巨人のサウスポー・大江竜聖 投手の変化球をとらえます。およそ1か月ぶりのホームランとなりました。

天谷宗一郎 さん
これには、あるきっかけがあったんです。

石田充 アナウンサー
天谷さんの取材を基に、このホームランをもう1回、打つ前のところから振り返ります。“あるしぐさ” があります。

天谷宗一郎 さん
バットの動きです。

田村友里 キャスター
あっ! ちょっと下げた?

天谷宗一郎 さん
これです。なかなか、このしぐさは坂倉選手に限らず見ないです。この動きが、坂倉選手の状態を上げたきっかけなんです。

田村友里 キャスター
ええっ? あの、ちょっとした動き…。

天谷宗一郎 さん
松山での試合のときに「左足が動いているのはどうなんだ?」っていうと「やっぱり気持ち悪い」って言ったんです。18日(土)、「どこを意識したの?」って聞くと「手を意識しました」と。

ぼくは足を意識したのかなと思ったら、手をここに出す(キャッチャー方向に下げる)ことによって間が取れるようになったと。そのぶん、体もピッチャー方向に行かなくなった。ここにバットを出すだけで、7割5分っていう数字になったわけです。

坂倉将吾
5月18日(土) 4-4
5月19日(日) 4-2

田村友里 キャスター
あれでタイミング、間を取っているっていうことですか?

天谷宗一郎 さん
間を取っているんです。バットの意識づけです。ここに出すっていう。わたし、野球解説のときに常々、言うんですけども、プロ野球選手って1つのきっかけでよくなる。まさにそういうことなんです。足じゃなくて、手に答えはあった。

青山高治 キャスター
ちょっと見ない動きですよね。

天谷宗一郎 さん
そうなんです。だから、この打率.750は勢いではなくて、本物なんじゃないかなと思います。今週、また楽しみになってきました。

石田充 アナウンサー
あのバットの動きがあるかどうかも見ていただきたいと思います。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)

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