■MLB ブレーブス 1ー9 パドレス(日本時間20日、ジョージア州カンバーランド、トゥルイスト・パーク)
パドレスのダルビッシュ有(37)が20日(日本時間)、敵地でのブレーブス戦で先発。7回、99球を投げて、被安打2、奪三振9、四死球1、失点0、防御率は2.08。日米通算200勝を達成、野茂英雄・黒田博樹に次ぐ日本人3人目、先発勝利での200勝は史上初となった。
「正直、実感というのが本当にないので、うーん、特にないですけど、とりあえず1回200(勝)には届いたので、ちょっとホッとしています」と安堵の表情を浮かべた。
「ブルペンからあまり良くなかったですね。キャッチボールもブルペンも、1日ずれしてしまっているので、ちょっと出力的なところでどうしてもおかしかったですし、でもその中で自分のできることを探していこうと思っていましたし、その中でうまくアジャストできた登板だったかなと思います」と降雨中止でスライド登板の影響が出ていたと口にした。
それでも「初球とかどんどん真ん中に投げていってましたけど、スライダーもそうですし、スイーパーもカーブも右打者にも投げられましたから、変化球、ブレイキングボールが良かったと思います」と試合中に使用できるボールを見極め修正していった。
日米通算200勝に加えて、キャリアハイとなる25イニング無失点も継続中だが「それの方が(200勝より)実感ないですね(笑)。I L(負傷者リスト)から帰ってきて今のところですけど、まぁ、自分の球を見ていたり、感覚を見ていても、そんな25イニング無失点をやっているような感じではないので、ラッキーもたくさんあるので、ちゃんとそこは調子に乗らずに、また明日からしっかりやりたいと思います」とコメント。
負傷者リスト入りで変化はあったのかという質問には「IL(負傷者リスト)に入った時に身体もちょっと萎んできているというか、年をとってきたのかなと思ったので、もう一回、勉強をし直すというか、自分が過去に、2015年に何をやっていたのか、どんな食べ物をとっていたのか、とか(記録が)全部あるので、それを見直して、今の最新のものも見直して、サプリメントもそうですし、食事も一回全部ガラッと変えて。そうすると体脂肪が3%くらい落ちて、ILの期間10日か2週間くらいでちょっと若くなってきたので良かったと思います」と短期間で体のケアを行っていた。
次の目標を問われると「201勝目ですね」と答え、目指していく投球スタイルについては「相手によりますね。相手がどういうチームでどういう打者なのか。打者によって得点圏だったり、ランナー1塁で変わるので、その都度、その都度でちゃんと、自分はこれだけ球種があるので、その都度アジャストしていくのが自分のピッチングなので、こう、というのはないですね」と目の前の試合を勝ちに行くこだわりを見せた。
日米通算200勝のメモリアルボールについても「あ、ないですよ。そういえば。どこにいったのかな?もらってない。まぁ、大丈夫です(笑い)」とこだわりを見せていなかった。
指揮官のM.シルト監督(55)は「ファンタスティックだ。彼はエリート、日本とメジャーリーグでの200勝という偉業はこの男だからこそ成し遂げられる。長きに渡り、体に気を配り、自分の技術に打ち込んできた。彼への尊敬の念は桁外れだ」と敬意を表した。
そして、今後の期待については「(勝利を)もっとだね(笑い)。さらに続けてほしいよ」と笑顔で報道陣に話した。
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