■世界パラ陸上競技選手権 第1日(17日、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場)
日本で初めての開催となるパラ陸上の世界選手権が17日、開幕した。T11(全盲クラス)男子5000m決勝で、日本の唐澤剣也(29、SUBARU)が15分03秒25の3位でフィニッシュし、銅メダルを獲得した。
T11(全盲クラス)男子5000m決勝。選手は、“きずな”と呼ばれる短いロープを伴走者と互いに握り合って走る。この種目の世界記録保持者(14分55秒39)である唐澤はスタートして4番手に陣取る。600m通過して2位に上がると、トップを走るアグリピノ・ドスサントス(ブラジル)の後ろにピタリとつけた。
レース中盤まで2位をキープした唐澤だったが、3400m付近で東京パラリンピック金メダルのエリツィン・ジャッキス(ブラジル)に後方から一気に抜き去られてしまう。
唐澤はジャッキスのペースについていけず、一時4位まで順位を下げる。それでもラスト1周直前にギアを上げ3位に浮上、そのまま逃げ切り銅メダルを獲得した。金メダルに輝いたのはジャッキス。唐澤の持つ世界記録を1秒42更新する世界新記録を樹立した。
今大会はパリパラリンピックの予選も兼ねており、104の国・地域から約1000人のアスリートが出場する。各種目2位以内に入った選手は代表に内定する。唐澤は3位に終わったが、昨年の世界パラ陸上で金メダルを獲得しているため、パリパラリンピック代表をほぼ手中に収めている。
【T11 男子5000m結果】
1位 エリツィン・ジャッキス 14分53秒97
2位 アグリピノ・ドスサントス 14分57秒70
3位 唐澤剣也 15分03秒25
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5位 和田伸也 15分12秒00
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