■第11回木南道孝記念陸上競技大会(12日、大阪・ヤンマースタジアム長居)
男子100m決勝で坂井隆一郎(26、大阪ガス)が10秒20(+0.2)で優勝。今季初戦を制し、初の五輪出場に向けて弾みをつけた。
予選は10秒28(-0.5)の組1着、全体3位で決勝に進んだ坂井。決勝では得意のスタートダッシュで前に出ると、後半はデーデー ブルーノ(24、セイコー)、和田遼(23、ミキハウス)との接戦を制し、1着でゴール。フィニッシュ後は右手を突き上げホッとした表情をみせた。
レース後、坂井は「レース自体の反省点はたくさんあるんですが、しっかりグランプリで勝ち切れたことは良かった。本当に緊張にしてて、予選のときは吐きそうなくらい緊張してたんですが、1本走ってほぐれました」と今季初戦を振り返った。ここからレースが続く坂井は「パリ五輪に100mで出場するには9秒台が必須だと思うので、来週はレベルの高いゴールデングランプリがあるので、速い選手と競ってタイムを出したい」と今季の意気込みを語った。
世界陸上は2大会連続出場で、22年のオレゴン大会では初出場ながら準決勝に進出。4×100mリレーでは両大会ともに1走を務めた。
これまでの自己ベストは22年6月の布勢スプリントで出した10秒02。昨年の同大会では10秒12で優勝し、日本選手権でも10秒11の好タイムで初優勝を果たした。
【男子100m結果】
優勝 坂井隆一郎(大阪ガス)10秒20
2位 デーデー・ブルーノ(セイコー)10秒214
3位 和田遼(ミキハウス)10秒218
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