■プロ野球 DeNA 11-9 阪神(11日・横浜スタジアム)
DeNAは阪神に逆転勝利を飾った。試合は序盤から乱打戦となり5番・佐野恵太(29)が4安打猛打賞、7番・京田陽太(30)が5打点を挙げるなど7回まで11安打7得点。しかし9ー7と2点差で迎えた8回裏、1死一塁から1番・蝦名達夫(26)に第1号2ラン本塁打が飛び出し同点に。さらに2死から3番・筒香嘉智(32)が第2号となる勝ち越し弾を放ち10ー9に。さらに牧に第5号ソロが飛び出し試合を決め、劇的な勝利を収めた。
前日の試合で頭部打撲を受けた宮﨑敏郎(35)はベンチ外に。スタメンは3番に筒香、5番に佐野が入り、8番には森敬斗(22)が起用された。先発を務めた中川颯(25)は前回登板(4月30日・中日戦)で7回途中1失点の好投を披露し、プロ初白星をマーク。この試合では3回を投げ近本光司(29)に満塁弾を浴びるなど10安打9失点と打ち込まれた。
中川の立ち上がりは1回、阪神の先頭・近本を遊飛、2番・中野拓夢(27)を見逃し三振に。3番・前川右京(20)にライトフェンス直撃の二塁打を放たれるも4番・大山悠輔(29)を中飛に打ち取り無失点で初回を終えた。
その裏、打線は阪神の先発・伊藤将司(28)に対し、先頭・蝦名が左飛に打ち取られるも2番・関根大気(28)が中安打を放ち出塁。しかし関根はけん制球により二塁ベースでタッチアウトに。3番・筒香は空振り三振を喫し、走者を出すも得点に繋ぐことができず。
直後の2回表、この回の先頭・佐藤輝明(25)に左安打を放たれ出塁を許した。6番・井上広大(22)から空振り三振を奪うも続く7番・梅野隆太郎(32)に右安打、8番・木浪聖也(29)にセンターへの適時打を浴び、先制点を与えた。さらに2死二、三塁から1番・近本の打球はレフトの前に落ちるポテンヒットとなり2点を追加され3ー0に。
3点を追う打線は2回裏、無死走者無しから4番・牧秀悟(26)が四球を選び出塁すると続く5番・佐野に右中間を破る適時二塁打が飛び出し1点を返した。6番・山本祐大(25)は遊撃を守る木浪の悪送球により出塁。無死一、三塁から7番・京田の二ゴロの間に2点目を挙げ3ー2と1点差に詰め寄った。
しかし3回表には無死走者無しから3番・前川に死球を与えると4番・大山に左二塁打を放たれ二、三塁に。迎えた5番・佐藤輝の打球はセンターの前に落ち4ー2。続く6番・井上にも中適時打を放たれ5ー3と再び突き放された。その後、7番・梅野に四球を与えるも満塁ながら2死を奪った。だが打順は3巡目を回り1番・近本にライトスタンドに飛び込む本塁打を放たれ9ー2に。この回だけで6失点と一打で大きく差が開いてしまった。
中川は3回72球10安打9失点でマウンドを降り、2番手で坂本裕哉(26)が登板。4回を無失点に抑えた。
大量リードを許したDeNAは4回裏、先頭の4番・牧が三塁を守る佐藤輝の悪送球により出塁すると5番・佐野も左安打で繋ぎ無死一、二塁に。さらに6番・山本も左安打を放ち満塁の好機を作った。7番。京田の一ゴロの間に1点を加えるも後続が続けず、1点止まりとなった。
5回裏、1番・蝦名が中安打で出塁すると2死一塁から4番・牧が左安打を放ち一、二塁に。さらに5番・佐野がこの試合、3安打目となる中適時打を放ち4点目を入れた。続く6番・山本は四球を選びチャンスを広げると7番・京田にライトへ走者一掃となる適時ニ塁打が飛び出しこの回一挙4得点。2点差まで追い上げた。
終盤7回裏には1死から5番・佐野が左安打で出塁、6番・山本も中安打で繋ぐと1死一、三塁とチャンスを迎えた。しかしここまで5打点を挙げている7番・京田は二ゴロの併殺打に倒れ、得点を奪えず。
2点差で迎えた8回裏、1死一塁から1番・蝦名に同点2ランが飛び出すと2死走者無しから3番・筒香が勝ち越し弾を放ち、10ー9と試合をひっくり返した。さらに4番・牧にソロ本塁打が飛び出し、試合を決めた。
1点リードの9回表は6番手・森原康平(32)が三者凡退に締め試合終了。最大7点差を返す逆転勝利で連敗を2でストップさせた。
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