■MLB メッツ 0-1 カブス(日本時間2日 ニューヨーク・ シティ・フィールド)

カブスの今永昇太(30)が2日(日本時間)、敵地でのメッツ戦で先発し、7回、87球を投げて、被安打3、奪三振7、四死球1、失点0、防御率は0.78。規定投球回数もクリアし、防御率でリーグトップ、勝利数もリーグトップタイの5勝目となった。メジャーデビューから無傷の5連勝は2002年の石井一久(ドジャース)、2014年の田中将大(ヤンキース)に次ぐ日本人選手3人目となった。

無傷の4勝、防御率は0.98でMLB公式サイトに“4月の最高新人”と称えられた今永。メジャー初となる中4日での登板となった。ナ・リーグ東地区3位のメッツ相手に立ち上がりは力のピッチング、1死から2番・S.マーティ(35)には内角低めに91マイル(146キロ)のストレートで見逃し三振、3番・F.リンドーア(30)も93マイル(150キロ)のストレートで詰まらせショートフライ。1回は12球を投げ、9球ストレートで無失点に抑えた。

2回、リーグ3位の8本塁打をマークしている4番・P.アロンゾ(29)にはストレートで追い込むと、最後は外角低めのスプリットで空振り三振。その後、四球とヒットで1死一、二塁のピンチを招いたが、7番・H.ベイダー(29)にはスプリットを打たせて、ショートゴロ併殺打。今永はようやく笑顔を見せてベンチに戻っていった。

1回以降は味方の攻撃が淡白になりベンチで休む時間が少なくなった今永だが3回、2死二塁と2イニング連続で得点圏に走者を許したが、2番・マーティをピッチャーゴロと序盤3回まで無失点。

4回には1死から4番・アロンゾには内角低めのスプリットで2打席連続空振り三振、5番・J.D.マルティネス(36)には外角低めのスプリットで2者連続空振り三振と試合のリズムを作り味方打線の援護を待った。

するとその裏、カブスは先頭の7番・M.マービス(26)がツーベースで出塁、さらにワイルドピッチで3塁まで進むと1死から9番・P.クロウ=アームストロング(22)がライトへ犠牲フライを放ち、今永に先制点をプレゼントした。

点を取ってもらい、勝ち投手の権利のかかる5回、先頭打者にヒットを許したが、7番・ベイダーにはクイックモーションでスプリットを投げ、タイミングを外してキャッチャーフライ。9番・T.ニド(30)には内角へのストレートでファーストファールフライと投球術を駆使して抑え込んだ。

6回には先頭の1番・テイラーを91マイル(146キロ)のストレートで空振り三振、3番・途中出場のJ.ウェンドル(34)も91マイル(146キロ)で空振り三振と中盤に入ってもストレートのキレが落ちず、1対0と最少得点差でも堂々たるピッチングを見せた。

7回、先頭の4番・アロンゾの打球は力なく1塁方向へ、今永は素早く反応して、ボールを拾うと1塁へダイビングスロー、チームメイトも心配して駆け寄ってきたが今永は笑顔でOKサインを出した。メジャー最長イニングに入ると、5番・マルティネスはスプリットで空振り三振、6番・マクニールをセンターフライに抑え、スコアボードにゼロを並べた。

今永は7回、87球を投げて、被安打3、奪三振7、四死球1、失点0、防御率は驚異の0.78。最少得点差を守り切り中継ぎ陣に後を託した。

8回、マウンドに上がった2人目M.ライターJr(33)が1死からヒット、四球で走者を許し、1死一、二塁のピンチを招いたが3人目Y.アルモンテ(29)が1番・テイラーを空振り三振、2番・マーティも空振り三振と2者連続三振でピンチを切り抜けた。

9回はH.ネリス(34)が抑えてカブスが勝利、今永は2002年の石井一久(ドジャース)、2014年の田中将大(ヤンキース)以来、10年ぶり3人目のメジャーデビューから5連勝となった。さらに規定投球回数の31回もクリアし、防御率はリーグトップ、勝ち星もリーグトップタイとなる5勝目となった。

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