29日、ホットスタッフフィールド広島(広島・安佐南区)で開催された織田幹雄記念国際陸上競技大会。トップアスリートがそろう中、地元広島出身の期待の新星たちが活躍しました。
まずは今月、中学歴代5位の記録をマークするなど、広島が誇る “スーパー中学生”、神辺西中の 三好美羽 。女子100mに出場しました。年上ばかりとのレースでしたが、予選からB決勝に進んだ三好は、12秒08で7着。
女子100mのほかに広島県内中学女子のリレーにも出場した三好。レース後には、「悪条件の中、疲れ切っているところもあった」としながらも、笑顔でこれからについて語りました。
神辺西中 三好美羽 選手
「(年上選手たちとのレースは)夢のような世界で、一番自分にはスタートっていう場所がもっと速くできるんじゃないかなって思うので、そこでリードをとれたらなっていうのと、中盤も後半もほかの選手の走りを見ながら、自分に取り入れてがんばりたいなと思いました」
女子1500mに出場したのは、呉市出身で、今年からエディオン陸上競技部に所属の22歳、樫原沙紀 。
呉市出身・エディオン 樫原沙紀 選手
「エディオンってチームは幼いころからこの織田陸上に出場していたわたしにとってはすごくあこがれのユニホームであったので、初めて着たときはすごい、『本当にこのチームなんだ』みたいな感動があって、すごくワクワクした気分でレースに臨めています」
去年の学生チャンピオンの樫原は、実業団ランナーとして最初の地元レースとなりました。後半のスパートをテーマに後方集団でレースを展開。ラスト400メートルでスパートをかけ、先頭集団との距離を一気に詰めます。しかし、追い上げ及ばず、6着(4分16秒52)でゴール。上位に食い込めませんでしたが、地元凱旋レースをシーズンベストで走りました。
樫原沙紀 選手
「3日前から広島に入っていて、地元の方と会う機会も多くあって、いろんな方から『応援しているよ』って声もあったので、いつものレースより応援の力を感じながら走ることができました」
男子三段跳びに出場したのは、広島市出身・福岡大学大学院の 安立雄斗 。去年の10月に踏み切り足の左足首を手術し、再起をかけます。
3位で迎えた6本目、ラストジャンプ―。16m46cmと自己記録を15cmも更新する跳躍で逆転優勝。リハビリ中、自分の跳躍を見直すなど逆境をバネに、故郷に錦を飾りました。
福岡大学大学院 安立雄斗 選手
「みんなが6本目(の跳躍)を思い切っていっているふうに見えたので、その中でまず自分の跳躍をしてみようというところで、いったん落ち着いて自分の世界でどう戦っていくかを考えながら跳んだので、そこがよかった点かなって思います」
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