■日本ハンドボール選手権 男子決勝  豊田合成ブルーファルコン名古屋ーブレイブキングス刈谷(8日、エディオンアリーナ大阪)

日本ハンドボール選手権の男子決勝が8日に行われ、豊田合成ブルーファルコン名古屋がブレイブキングス刈谷(BK刈谷)を27-26で下し、5年連続6回目の優勝を果たした。

前半、豊田合成はシュートミスや連携ミスでうまく流れを掴めず、BK刈谷に最大7点差をつけられる苦しい展開が続く。しかし3年目の若手ゴールキーパー、宮城風太(25、豊田合成)の4連続セーブで相手の流れを阻止すると、徐々にオフェンスにもリズムが生まれ、11‐15と4点ビハインドで前半を折り返す。

後半は、両チームが点を取っては取り返す目まぐるしい展開に。1年目のルーキー、朝野暉英(23、豊田合成)が技ありのサイドシュートを決めれば、パリオリンピック™代表の吉野樹(30、BK刈谷)が打点の高いロングシュートですぐさま応戦。それでも豊田合成がじわじわと点差を詰め、迎えた試合残り1分。ディエゴ・マルティン(29、豊田合成)の値千金の同点弾で豊田合成がついに追いつき、試合は23‐23の同点で延長戦にもつれ込む。

延長前半は互いが点を取り合い25‐25で折り返すと、延長後半1分、田中大介(29、豊田合成)が華麗なステップシュートを決め、この試合初めてリードを奪う。そして延長後半残り2秒、豊田合成が1点リードの場面。BK刈谷にペナルティースローが与えられるも、パリオリンピック™代表のゴールキーパー中村匠(28、豊田合成)がしっかりと抑え、ここで勝負あり。豊田合成が延長にもつれこむ大激戦を制し、大会5連覇(2020年〜24年)を決めた。また最優秀選手賞には、試合を通してスーパーセーブで何度もチームを救ったゴールキーパーの宮城が初めて選ばれた。

5連覇した豊田合成
最優秀選手に選ばれた宮城風太

【最終スコア】
豊田合成 27‐26 BK刈谷(前半11‐15、後半12‐8、延長前半2‐2、延長後半2‐1)

【過去大会結果(JHA公式サイト)】
2018年 豊田合成 30‐26 トヨタ車体
2019年 大崎電気 23‐21 トヨタ車体
2020年 豊田合成 34‐33 大崎電気
2021年 豊田合成 30‐24 大崎電気
2022年 豊田合成 28‐23 トヨタ自動車東日本
2023年 豊田合成 29‐28 トヨタ車体
2024年 豊田合成 27‐26 BK刈谷(前・トヨタ車体)

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