引き分けをはさんで4連勝で5割に復帰した広島カープは、25日、“鬼門” の神宮球場でヤクルト戦に挑みました。

青山高治 キャスター
きのうは、すごい試合になりました。

コメンテーター 木村雅俊 さん(中国新聞社 編集委員室 特別委員)
ねえ。やられるかなと思ったらひっくり返したので、このままいくかなと思ったら落とし穴がありましたね。

青山高治 キャスター
今の木村さんの言葉に全て集約されています。

4月25日(木)ヤクルト vs. 広島 4回戦(神宮)

5連勝を目指すカープは1回、ランナーを3塁に置いて、好調な 野間峻祥 。「コンパクトに対応できた」とライト前へのタイムリーヒットで幸先よく先制します。

2回にはプロ初スタメンの21歳・二俣翔一 。「浮いてきたカーブをしっかり振り抜いた」と真っ赤なレフトスタンドへ飛び込むプロ入り初のホームラン。「めちゃくちゃうれしい」とコメント。カープが2点をリードします。

しかし、そのウラ、雨天中止でスライド先発となったハッチが大乱調。オスナに満塁ホームランを打たれるなど6失点、2回で降板となります。

4点を追うカープは3回表、ランナー1塁で 菊池涼介 。チェンジアップにうまく反応し、打球はレフトスタンドへ。今季1号のツーランホームランで反撃ののろしをあげます。

3回ウラ、緊急登板の 黒原拓未 がいきなり連続安打で3塁・2塁のピンチを招きますが、ピッチャーの高橋を三振、塩見をセンターフライに打ち取り、無失点でピンチを脱出します。

4回表、2アウトから 矢野雅哉 が、10球粘ってフォアボールで出塁します。打席にはピッチャーの黒原。レフトに上がった打球は、サンタナの目に照明が入ったのか、打球を見失って後逸。初ヒット・初打点となるタイムリースリーベースで1点を返します。

さらにランナー3塁・1塁で再び菊池。ショートへの深い当たりが内野安打となり、同点に追いつきます。

黒原は、チェンジアップやカットボールを効果的に交え、4回はオスナをストレートで空振り三振、5回は三者凡退に抑え、3イニングを無失点で切り抜けます。

黒原拓未 3回 被安打3 奪三振3 失点0

すると、打線が6回表に応えます。ランナー2塁で打席には代打・秋山翔吾 。「黒原に勝ちをつけたかった」という当たりは、センター前に落ちる14試合ぶりのタイムリーヒット。とうとう勝ち越しに成功し、黒原にプロ初勝利の権利が舞い込みます。

さらに、2アウト・ランナー3塁・1塁で得点圏打率が5割近い野間。うまくセンター前に運び、タイムリーヒット。2点差にリードを広げます。

しかし、6回以降、中継ぎ陣が誤算。中﨑翔太・島内颯太郎が1失点ずつ献上し、同点にされると、最後は 栗林良吏 がサンタナにサヨナラホームランを打たれ、万事休す。カープはサヨナラ負けで5連勝はなりませんでした。

青山高治 キャスター
いやあ、本当にシーソーゲーム。点の取り合いでした。

コメンテーター 木村雅俊 さん(中国新聞社 編集委員室 特別委員)
でも、試合は二俣選手のホームランとか、黒原投手の3イニング、ピシャリとか、すごくいい要素が出てきているので、勝って、これをクローズアップできれば一番よかったんですけど、なんか次につながりそうな、いろいろ選手が出てきているので、流れ的にはそんなに悪くないような気がしますけどね。

青山高治 キャスター
そうですね。なんか相手に流れが行きそうなところをしっかり取り戻したりとか、野間選手とか好調の選手も続いています。

木村雅俊 さん
栗林投手は最後にやられましたけど、同点でやられたので、ひっくり返されたわけじゃないので、「こんなことあるさ」っていうぐらいのことでいってほしいです。

中根夕希 キャスター
試合全体を見ると、いいシーンがたくさんありました。矢野選手が粘ったりだとか、みなさんもいい流れにあるんだろうなと思うので、決してマイナスにとらえることのない負けっていうことでいいですか。

木村雅俊 さん
そうだと思いますね。はい。

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