■フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦 NHK杯(9日、国立代々木競技場第一体育館)

男子シングルでは鍵山優真(21・オリエンタルバイオ/中京大)が合計300.09点でNHK杯連覇を達成。

さらにSP3位の壷井達也(21・シスメックス)が自己ベストをマークして総合でも3位に入った。SP2位の三浦佳生(19・オリエンタルバイオ/明大)はジャンプで2度転倒するなど、まさかのフリー11位で総合6位で表彰台を逃した。

表彰式後、取材に応じた鍵山は「(冒頭の)フリップを失敗してしまったのがまず悔しかったんですけれども、それ以外のリカバリーというか立て直しの部分ですごく気持ちが強く入ったなと。そこが成長した部分なのかな」と振り返った。

「やっぱりファイナルを狙う中で、最後まで諦めてはいけないっていう思いもあったので、そこで強く気持ちを保てたんじゃないかな」と、大崩れしなかったことに手ごたえもあったようだ。

続けて「僕だけじゃなく、みんな同じ条件でこのグランプリシリーズのスケジュールを過ごしているので、何も言い訳にはできないですし、今後は演技をより良くするために、ショート終わった日の過ごし方だったりとか、そういう部分も一から見直していきたい」と気持ちを新たにした。

GPシリーズ初の表彰台に立った壷井は「まさか3位になれると思ってなかったので、メダルをもらった今でもまだ全然実感が湧いてないです」と率直な感想を。

さらに「世界ジュニアで表彰台に乗ることはできたんですけど、シニアに上がって、ここ2シーズンでシニアの壁の厚さっていうものをずっと感じていて、ようやくこのNHK杯でシニアの世界のトップ選手と戦えるんだなっていう自信がつきました」と話し、会心の演技でつかんだ表彰台の喜びを噛みしめた。

ショート自己ベストの2位から総合6位と、本来のパフォーマンスができなかった三浦は、演技後「いやもう聞かないでください」とこの日のフリーを悔やみ呆然。

それでも「まず(このプログラムを)滑り込んで、しっかり全部入れて練習するところからしっかり始めていきたいかなと思います」と口にし、次戦以降を見据えた。

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