高卒2年目・西武の山田陽翔(20)が宮崎県・南郷町で行われている秋季キャンプで汗を流している。未だ1軍登板はないものの、プロ初登板には向け「焦っても仕方がないので、まずは怪我無くシーズンを迎えられるようにしたい」と意気込んだ。
かつて近江高校時代には甲子園に3度出場し、あの松坂大輔さんに並ぶ11勝(3敗)、歴代3位となる通算115奪三振を記録した。
プロの世界に飛び込み、早いもので3年目のシーズンを迎えようとしている右腕は「プロに入って色んな経験をさせてもらってどんどんレベルの高いバッター、そういうバッターにも負けないように」と日々成長を感じている。
今回の秋季キャンプでは「真っ直ぐの精度を高めて、どんなバッターでも勝負ができるようにしたい」と課題に取り組み、「制球力も球速もまだまだ足りないので全てレベルアップできるように」と意気込んだ。
さらに現在、新投球フォームを模索中だ。「ピッチングをよりよくするためにフォームは変えました。森脇選手の真似をしています」と話した。20歳の右腕が参考にしてるのは12歳年上の西武・森脇亮介(32)だ。
通算195試合に登板し、プロ6年目を迎える右腕だが、そのピッチングスタイルは一瞬、キャッチボールかと思わせるほど力感がない幻惑投法とも言われている。「一緒にキャッチボールしてもらったり、アドバイスをしてもらっている」と新投球フォームを習得中だ。
プロ入り後は、筋力アップにも取り組み、高校卒業時の体重78キロから5キロ増えて83キロ。主にスクワットや広背筋の筋力トレーニングに取り組んでいる。また、自身のトレンドはオフの前に行く大好物の焼き肉だ。3年目のシーズンへ、かつて甲子園を沸かせたスターは新フォームでの飛躍へ闘志を燃やしている。
■山田陽翔(やまだ・はると)
2004年5月9日生まれ。175cm、83kg。右投右打。治田西野球スポーツ少年団(滋賀・栗東市立治田西小学校)~大津瀬田ボーイズ(栗東市立栗東西中学校)~近江高校。春夏甲子園に3回出場し、2年夏ベスト4、3年春準優勝、3年夏ベスト4。エースで4番、主将としてチームを率いた。甲子園通算15試合で11勝(3敗)は松坂大輔氏らに並ぶ。通算115奪三振は歴代3位。今夏はU-18 日本代表の主将も務めた。2022年ドラフト5位で西武に入団。
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