■サッカー AFC U23アジアカップ カタール2024(日本時間25日、ジャシム ビン ハマド スタジアム)

負ければ終わりの決勝トーナメント。サッカーU23日本代表は、4-2でカタールを下し準決勝進出を決め、パリ五輪出場に王手をかけた。30日の準決勝でイラクとベトナムの勝者と対戦する。

日本は前半開始早々に先制するが、24分にカタールにゴールを許し同点に追いつかれる。その後相手GKが一発レッドで退場となり数的優位の中で試合を進める日本。後半開始早々セットプレーから失点するが、22分にセットプレーで取り返し2-2の同点に追いつく。試合はそのまま延長戦に突入し、細谷真大(22)の今大会初ゴールで勝ち越しに成功。さらに延長後半にも加点しカタールを突き放した。

今大会は上位3か国がパリ五輪出場権を獲得(4位の場合は5月9日の大陸間プレーオフへ)。日本はB組を2勝1敗で中2日で臨むのに対し、無敗でA組を首位突破したカタールは中3日。“完全アウェー”カタールの地で、96年アトランタ大会から続く五輪出場に王手をかけることができるか。

日本は前半の立ち上がり、自陣右サイドからロングボールを送ると、相手DFがGKへバックパス。そのボールを山田楓喜(22)が奪うと、左足を振り抜きゴールネットに突き刺し、日本が1点を先制する。

しかし、24分、自陣右サイドでルーズボールをカタールに拾われ、すぐにクロスを放り込まれる。DF関根大輝(21)が競り合うがアーメド・アル・ラウィに高い打点のヘディングシュートを叩き込まれ1-1の同点に追いつかれる。

38分には左サイドのスローインから松木玖生(20)がゴール前に鋭いクロスを入れ、 細谷が走り込むが、ミートせず惜しいチャンスを逃す。

その直後、日本のロングボールがカタールゴール前に入り、GKに頭でクリアされる。その際GKの足が走り込んだ細谷に当たって一発レッドとなり退場。日本は1人少ないカタールと戦うこととなった。

数的優位に立つ日本だが後半4分、相手フリーキックから高さのあるヘディングシュートを決められ、1-2と逆転されてしまう。

パリ五輪出場には勝利しかない日本は、1人少ないカタール相手に怒涛の攻撃を見せる。多くの時間でボールを保持しサイド攻撃などで敵ゴールに迫る。そして迎えた22分、コーナーキックから木村誠二(22)が頭で合わせてゴールネットを揺らした。木村の今大会2ゴール目で2-2の同点に追いつく。

その後は両チーム得点を奪えず延長戦に突入。迎えた延長前半11分、セットプレーからゴール前、途中出場の荒木遼太郎(22)にパスを出すと、一旦ためてからペナルティエリア内の細谷にスルーパス。受けた細谷が右足を振り抜き、今大会初ゴールで3-2と逆転に成功する。

さらに延長後半8分にも途中出場の2人で追加点を奪う。川崎颯太(22)の強烈なミドルシュートを GKが弾いた所に内野航太郎(19)が詰めてダメ押しの4点目を奪う。ここまで得点のなかったFW陣の細谷と内野航にゴールが生まれ、4-2でカタールを下した。

*写真は先制ゴールの山田楓喜選手(22)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。