■MLB ワールドシリーズ第2戦 ドジャース-ヤンキース(日本時間27日 ロサンゼルス、ドジャー・スタジアム)

ヤンキースとのワールドシリーズ第2戦にドジャース・山本由伸(26)が先発、6回1/3、86球を投げて、被安打1(1本塁打)、奪三振4、四死球2、失点1(自責点1)。山本はヤンキース打線に許したヒットは1本、味方打線の3本塁打の援護を受けて好投、勝ち投手の権利を得て、中継ぎ陣にマウンドを託した。

第1戦はワールドシリーズ史上初となる逆転満塁サヨナラホームランでドジャースが劇的勝利、第2戦を前に山本は「ワールドシリーズという試合は特別な試合なので、なかなか簡単にはうまくはいかないと思いますけど、頑張りたいです」と話していた。

ワールドシリーズ日本人投手の先発は2007年の松坂大輔(レッドソックス)、2017年のダルビッシュ有(ドジャース)以来、3人目となった山本。ベンチから出る際にはT.ヘルナンデス(32)から一言かけられ、マウンドに向かった。

立ち上がりの1回、1番・G.トーレス(27)をカウント2-2と追い込むが、2球連続でいいコースを球をボールと判定されて四球、2番・J.ソト(26)にも慎重な攻めでフルカウントからショートゴロ。1死二塁で3番・A.ジャッジ(32)を迎えた。

ポストシーズンではストレート以外のボールは17打数1安打と全くタイミングが取れていないジャッジ、山本はカウント2-2と追い込むと、スライダー、カーブと変化球攻め、そして7球目、スライダーで空振り三振で打ち取った。4番・G.スタントン(34)もストレートでファーストフライと得点圏に走者を背負っても落ち着いて後続を抑えた。

2回、1死から四球を許すと7番・A.ボルビー(23)にはストレートを完璧に捉えられたがセンターライナー、8番・A.ウェルズ(25)にもストレートが甘く入ったがセカンドゴロ。セットポジションからストレートがやや甘く入るシーンが見られた。

ドジャースはその裏、リーグ優勝決定シリーズのMVP、5番・T.エドマン(29)がレフトスタンドへ先制のポストシーズン2号ホームラン、先発の山本を援護した。

先制をしてもらった山本は3回、2死を奪うと2番・ソト、カウント2-2と追い込んだが、外角を狙ったストレートが真ん中に入ってしまい、ライトスタンドへ同点ソロホームラン。山本は点を取ってもらった次の回に失点してしまった。

それでもドジャースは2死から2番・M.ベッツ(32)がレフト前ヒットで出塁すると、3番・T.ヘルナンデスがライトスタンドへポストシーズン3号勝ち越しスリーラン、さらに4番・F.フリーマン(35)がライトスタンドへ2試合連続となるポストシーズン2号、ドジャースが2者連続ホームランで山本に大きな援護点をプレゼントした。

4対1と3点リードで迎えた4回、山本はストレート中心の組み立てに変えて、4番・スタントンをサードゴロ、5番・チザムJrをショートゴロ。2死を奪うと6番・A.リゾー(35)はカウント1-2からスプリットで空振り三振、この試合初の三者凡退に抑え、山本はマウンド上で絶叫し、ガッツポーズを見せた。

5回、先頭打者の7番・ボルビーをカウント2-2に追い込むと、山本はW.スミス(29)のサインに首を振り、スプリットで空振り三振、前の回から2者連続三振を奪った。この回も危なげなく2イニング連続で3者凡退に抑えた。

ヤンキース打線が3巡目を迎えた6回、1番・トーレスはこの試合、ほとんど投げていないカットボールでサードゴロ、さらに前の打席でホームランを打たれている2番・ソトはスプリットでセカンドゴロ、最後は3番・ジャッジはカウント2-2からスプリットで空振り三振、山本は大絶叫をあげてベンチへ戻った。

7回のマウンドにも上がった山本、先頭の4番・スタントンを1-2と追い込むと、最後はスプリットでセカンドフライ、3回ソトのホームラン以降は11者連続アウトと安定したピッチングを見せた。

山本は6回1/3、86球を投げて、被安打1(1本塁打)、奪三振4、四死球2、失点1(自責点1)。ジャッジから2奪三振を奪って完璧に封じ、勝ち投手の権利を得て、中継ぎ陣にあとを託した。

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