■ 第61回全日本35km競歩高畠大会(27日、山形県)

東京2025世界陸上の日本代表選考会を兼ねた全日本35km競歩高畠大会が行われ、川野将虎(26、旭化成)が2時間21分47秒のアジア新記録で優勝。派遣設定記録(2時間26分00秒)を突破したため東京世界陸上の日本代表に内定、22年オレゴン、23年ブダペストに続く3大会連続の代表入りを決めた。

来年東京で行われる世界陸上代表には、女子やり投の北口榛花(26、JAL)が内定済み。川野は北口に次いで日本勢2人目の代表内定となった。

1周1㎞の周回コースを35周歩く今大会。序盤は、東京五輪代表の勝木隼人(33、自衛隊体育学校)と丸尾知司(32、愛知製鋼)、世界陸上2大会連続メダルの川野と有力選手3人が先頭でレースを引っ張る展開となる。

5㎞を20分30秒で通過し、先頭集団は7人に。1㎞4分を切るハイペースでレースは進み、20㎞を通過した時点のタイムは日本記録を上回り、先頭は、川野、丸尾、吉川絢斗(23、サンベルクス)の3人に絞られた。

その後、吉川は引き離され、25㎞過ぎには川野と丸尾の一騎打ちの様相に。30㎞手前で川野が仕掛け前に出ると、丸尾はついていけず、2人の差は広がる。ゴールまで残り2㎞で苦しそうな表情を浮かべた川野。それでも独歩を続け1位でフィニッシュした。従来のアジア記録を1分08秒更新しての優勝となった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。