プロ野球ドラフト会議が24日に開催される。身長2mの最速149キロ右腕、千葉学芸高校・菊地ハルン投手(3年)は、NPB12球団の他、メジャーリーグ関係者も視察に訪れた、プロ注目の選手だ。菊地投手は「お話を何度か頂いて、プロという気持ちが高ぶった」と話す。

その体格はチームメートと比べても一目瞭然。先日、ワールドシリーズ進出を決めたドジャース・大谷翔平(30)よりも身長が7センチ大きく、他の選手より頭一つ抜けている。学校生活でも教室に入る際にはかがむ必要があり、いすに座っても目立つ。仲の良いクラスメイトによると「身体も大きくてクラスではムードメーカ」で、「頼りになってみんなからも信頼されている」という。

菊地投手はパキスタン出身の父と日本人の母との間に生まれた。小さい頃から4歳上の兄・レハンさんの後ろをついて歩くほど大の仲良し。そんな兄から野球を教わり、小学校卒業時には身長176cm、中学校卒業時には192cmまで伸びていたという。それでも中学時代は全くの無名で、高校入学後、ひたむきに努力を積み重ねて今やドラフト候補にも挙がるほどの成長を遂げた。

「真上から相手を威圧というか見下ろせるので自分はそこが良い所だと思う」と自身の魅力について語る菊地投手。それもそのはず、身長2mの菊地投手がマウンド上にあがるとかなりの高さとなる。対戦した同級生は唸るボールの軌道に思わず「うわっ!」と声を上げるほどだ。

憧れの選手は大谷翔平選手。「人間性やプレーが一番だが誰もが憧れる」と世界で活躍する大谷について話す。夢でもあるプロへの道。「どんな結果になっても出たものは変わらないので当日は楽しみつつ、緊張して待っています」。ドラフトで「菊地ハルン」の名が呼ばれるのか注目だ。

■菊地ハルン(きくち・はるん)
2007年1月21日生まれ17歳。右投げ右打ち。千葉県市川市出身。身長200cm、体重110kg。父はパキスタン人、母は日本人。中学時代は佐倉シニアでプレー。同じシニアでの同級生にプロ注目の花咲徳栄高・石塚裕惺などがいた。千葉学芸高に入学後、1年夏の県大会からベンチ入り、公式戦では3年春からエースとして活躍。県大会後の練習試合で自身最速の149キロを計測。3年最後の夏の千葉大会では4回戦で敗退した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。