高校バスケットボールの集大成ウインターカップを目指す選手権大会の決勝戦。憧れの舞台、男子は美来工科が興南を下し、大会連覇を果たしました。女子は石川高校が西原を下し、こちらも連覇を達成しています。

強豪・美来工科は「全国での白星」が悲願

連覇を目指す男子・美来工科は、去年の冬、今年の夏と全国の舞台に立ちながら勝ち星を挙げることはできず。今度こそ「全国大会での白星」を合言葉に、最後の大会に臨みました。

対するは、今年から身長2メートルを超える外国人留学生が加わり、打倒・未来工科に燃える興南。7年ぶりの優勝を目指して大舞台に立ちます。

42チームの頂点をかけた決勝戦。立ち上がりは、興南の留学生、サムエルが、1年生ながら高さを生かしたプレーでゴール下を制圧し、先手を奪います。

しかし、夏の王者、美来工科は落ち着いていました。

3番キャプテン玉城宏逢、エースの岸本恵多郎が得点を挙げすぐさま逆転。流れを取り戻すと、9番、当真祐斗が連続でスリーポイントを射抜き、一気にリードを広げます。

興南もキャプテン仲地の得点で追いすがりますが、第2Q。美来工科は、岸本の連続得点。そして、14番玉城匠翔の活躍も光り、20点の差をつけて、試合前半を折り返します。

苦しくなった興南は、アリーナに詰め掛けた大応援を受けて第3Q。去年からチームを引っ張ってきた副キャプテン、オグンブンミがこの試合初めてのスリーポイントを沈めると、2人目の留学生、オルワベルミがゴール下で奮闘。

じわりと点差を詰め、アリーナのムードを変えます。

最終、第4Q。粘り強く食らいつく興南は、オグンブンミ、1年生の前里レブロンがスリーポイントを決めて3点差にまで詰め寄り、応援席は、大逆転への期待が高まります。

最後まで手に汗握る好ゲームとなった決勝戦。その勝負所、試合を決めたのは、美来工科3年生、屋良誠志郎の意地でした。スリーポイントを沈めて勝負あり。

72-64で美来工科が興南を下し、2年連続11回目の優勝を果たしました。

美来工科 玉城宏逢主将

▽美来工科 玉城宏逢主将
「苦しい時間帯の時に自分たちの応援がたくさん聞こえたので、力になりました」「去年のウインターカップと今年のインターハイで悔しい思いをしているので、その負けた人たちの分も背負ってやるんだっていう、最後まであきらめない気持ちで頑張っていきたい」

▽興南 仲地武盛主将
「3年生はいつも一緒にいて助け合ってきたので、この決勝でもチーム全員で支え合って点差を縮められたのは良かったなと思います」「これからの大学進学とか、次のステップで全員が頑張れたらいいと思います」

興南 仲地武盛主将

女子決勝では、第2Qで逆転に成功した石川高校が98-68で西原を下し、こちらも大会連覇を果たしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。