上位16チームにクイーンズ駅伝(11月24日・宮城県開催)の出場権が与えられるプリンセス駅伝(20日・福岡)を前に、創部5年目で初のクイーンズ駅伝出場を狙う東京メトロの上杉真穂(29)が意気込みを語った。

上杉は強豪が集うエース区間の3区(10.7km)を走る。「前半の坂をうまく使ってリズムを作って、後半平坦になってから、そこからスタートみたいな気持ちで走りたい。自分の区間ではできるだけ前で渡したい」と語った。

今年2月にスターツから東京メトロに移籍した上杉は「チームに入った時は、雰囲気含めて選手全員ちょっと元気がないように見えた」と振り返るも、今年の夏合宿で24時間陸上漬けのひと月を過ごしたことで、チーム全体に変化が見られたという。

「夏を越えて一気にチームワークが深まったというか、選手一人一人の意識がもっと速く走りたい、もっと強くなりたいみたいな気持ちに変わった」。夏以降若手の記録も伸びており、選手たちは走ることに貪欲になっているという。

チームとしては「16位を目指すんじゃなくて、もっと上を目指してみんなで頑張ろうって目標を立てた」と笑顔を見せ、自身については「区間賞を目指して走りたい。そうすればおのずとタイムもついてくると思うし、次のマラソンにも繋がると思っている」と意気込んでみせた。

■上杉真穂(うえすぎ・まほ)
1995年8月16日、千葉県出身。2022年1月の大阪国際女子マラソンで2時間22分29秒をマークし2位に入り、23年のマラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)に出場。しかし11位に終わり、パリ五輪出場はならなかった。その後、スピード強化にも取り組み、今年2月の丸亀国際ハーフマラソンでは1時間09分24秒の自己記録を更新し6位。鈴木亜由子に次いで日本人2位の好走を見せた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。