10月24日(木)に開催される2024年プロ野球ドラフト会議。筆者の取材拠点の関西でプレーする選手の中には、今年も注目をあつめる選手が多くいる。取材したドラフト候補選手を高校生、大学生、社会人に分けて紹介する。今回は高校生編。(取材・文 MBSアナウンサー金山泉)

◇高校生・投手◇

今朝丸裕喜投手(報徳学園)は上位候補に挙げられるだろう。センバツで2連続準優勝に輝き、大舞台での経験も豊富。188cm、80㎏という体格から投げ込まれる最速151キロの直球が最大の魅力だ。取材した夏は、さらに体を大きくするため、授業の休み時間のたびに必ず母親手作りのおにぎりを、一日計5個食べていた。体格を含めて、まだまだ伸びしろを感じさせる投手だ。

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村上泰斗投手(神戸弘陵)も上位指名の可能性がある楽しみな右腕。直球は最速152キロを計測し、回転数もプロと変わらない数値が出ている。中学までは捕手で、高校から投手に転向。同校の岡本監督が「研究熱心で向上心もある。YouTubeでダルビッシュ有投手の変化球を見てすぐに習得したり、すごく器用」と評す村上は投手経験が浅い分、伸びしろはたっぷりある。

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注目の投手『ピンチなんてなんくるないさ~』

総合力が高い津嘉山憲志郎投手(神戸国際大付)にも注目だ。去年11月に受けたトミー・ジョン手術の影響で今夏は投げることができなかったが、右ひじも順調に回復し、もうすでに短い距離でのキャッチボールを再開している。帽子のつばには『今日もチバルヨー!!ピンチなんてなんくるないさ~』生まれ育った沖縄の言葉が書かれていた。

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◇高校生・野手◇

今坂幸暉内野手(大阪学院大高)は、走攻守そろった関西No1ショート、「福留2世」とも呼ばれる逸材だ。柔らかい打撃フォームからヒットを量産し、その天才的な野球センスに12球団のスカウトが熱視線を送ってきた。取材した際に今坂は、「プロに行きたい気持ちが強い。走攻守全てレベルアップして、いつも応援してくれる両親のためにもプロ野球選手になれたら」と目標を力強く語っていた。

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上記以外にも、投手と遊撃手の二刀流・岸本佑也選手(奈良大付)など、まだまだ楽しみな選手が多い関西の高校野球界。一体どんな選手が12球団から指名されるのか、今からワクワクが止まらない。大学生編・社会人編に続く。

◇取材・文
金山泉(かなやまいずみ)MBSアナウンサー。1982年6月5日生、新潟県上越市出身。 野球とB’zをこよなく愛する。投手として首都大学リーグ2部で通算11勝(8敗)をマークした。

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