■プロ野球 CSファーストステージ・第3戦 日本ハム 5-2 ロッテ(14日・エスコンフィールド)

日本ハムはロッテに勝利しクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージを2勝1敗でファイナルステージ進出を決めた。

試合は2点ビハインドで3回裏、3番・清宮幸太郎(25)に2点適時打が飛び出し同点。7回裏には水野達稀(24)が2点適時三塁打を放ち勝ち越し。さらに8回裏、万波中正(24)の適時打で追加点を挙げリードを広げた。投げては先発の北山亘基(25)が5回途中2失点も田中正義(30)らが好継投で繋ぎ反撃を許さなかった。

クライマックスシリーズを1勝1敗で逆王手とした試合は過去に20度。日本ハムは今回を含め4度目となった。過去はいずれも敗退を喫していたが、今季は本拠地で逆転勝利を掴んだ。

前日の試合では1点ビハインドで迎えた9回裏に万波に起死回生となる同点ソロ本塁打が飛び出し試合を振り出しに。そして延長10回裏、2死一、三塁のチャンスを作ると淺間大基(28)が適時打を放ちサヨナラ勝利を飾った。

ファーストステージを1勝1敗とし逆王手となったこの試合、先発マウンドに上がった北山は今季ロッテ戦は4月20日(エスコンフィールド)の1試合のみに登板し9回4安打無失点の快投でプロ初完封を挙げている。スタメンには2番に淺間、3番に清宮、4番にレイエス(29)、5番に万波が起用された。

北山の立ち上がりは1回、先頭の荻野隆司(38)を三邪飛、2番・藤岡裕大(31)を空振り三振。3番・角中勝也(37)に四球で出塁を許すも4番・ソト(35)から空振り三振を奪い無失点に抑えた。

打線はその裏、ロッテの先発・種市篤暉(26)に対し先頭の松本剛(31)が中安打で出塁。盗塁も決めると走者二塁と先制のチャンスを作った。2番・淺間は空振り三振も3番・清宮の二ゴロの間に二塁走者の松本は三塁へ進んだ。しかしレイエスは遊ゴロに倒れ無得点となった。

2回表、1死走者無しから6番・佐藤都志也(26)に中二塁打、7番・中村奨吾(32)にショートへの内野安打を放たれ1死一、三塁のピンチを招いた。すると続く8番・友杉篤輝(23)にセーフティスクイズを決められ先制を許した。さらに9番・藤原恭大(24)に左安打を放たれ満塁に。迎えた1番・荻野の打球はセンターへの犠飛となり2点目を失った。

2点を追いかける展開となり3回裏、9番・水野が右安打、1番・松本が四球を選び出塁。その後パスボールの間にそれぞれ進塁し1死二、三塁とチャンスを広げた。2番・淺間は見逃し三振に倒れるも3番・清宮は初球を捉えライトへの適時打に。二塁走者の松本剛も本塁へ滑り込みすぐさま同点に追いついた。

中盤に入った5回表、北山は2死を奪うと3番・角中に四球を与えたところで降板。2番手で田中がマウンドに上がった。田中は4番・ソトを3球三振に仕留め得点を許さなかった。

田中正は2イニング目のマウンドにも上がると5番・ポランコ(33)から始まる打線を三者凡退に抑えた。そのまま7回にも登板すると先頭の8番・友杉を三ゴロに打ち取ったところで3番手・河野竜生(26)に継投。迎えた9番・藤原に中安打で出塁されるも1番・荻野を空振り三振、2番・藤岡を遊飛に抑え無失点に凌いだ。

7回裏、この回先頭の5番・万波が四球、6番・郡司裕也(26)は種市の悪送球により出塁。続く8番・上川畑大悟(27)は送りバントを試みるも捕併殺打に倒れ2死二塁に。8番・田宮裕涼(24)は追い込まれてから粘り四球で繋いだ。2死一、二塁となり9番・水野はフルカウントからの6球目、ストレートを捉えるとセンターへの適時三塁打に。走者2人が本塁へ帰り、勝ち越しに成功した。

8回表は4番手・池田隆英(30)がマウンドに上がると、代打・石川慎吾(31)、4番・ソト、5番・ポランコの中軸打線を三者凡退に抑えた。

8回裏、ロッテの2番手・横山陸人(23)に対し1死走者無しから3番・清宮が右安打で出塁。相手の隙をつく盗塁で三塁まで進むと2死三塁から5番・万波にレフトへの適時打を放ち貴重な5点目を奪った。

2点リード変わらず9回表は5番手・宮西尚生(39)がマウンドに上がるとロッテ打線に反撃を許さず試合終了。勝利した日本ハムは逆転でファーストステージを突破、ソフトバンクが待つ福岡の地でファイナルステージに臨む。

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