■高校野球女子選抜 vs イチロー選抜 KOBE CHIBEN(23日・東京ドーム)
高校野球女子選抜はイチロー選抜 KOBE CHIBENとのエキシビジョンマッチを23日、東京ドームで行った。2022年からは3年連続で元メジャーリーガーの松坂大輔(44)が参加。さらに今年は巨人やヤンキースで活躍した松井秀喜(50)が参戦となった。
女子高校野球史上初の2年連続春夏連覇を達成した神戸弘陵高から選出された田垣朔來羽は自身3度目の東京ドームも「夢の舞台には変わりない」と笑顔で話した。
試合は1回表から大きく動いた。マウンド上の先発・イチロー(50)に対しチーム初安打を放ったのは“2番・センター”で先発出場した井戸穂花(東海大静岡翔洋高)。レフトを守る松坂の頭上を越える左二塁打を放つと中継が乱れる間に三塁を陥れた。高校野球女子選抜はこのヒットから一挙3得点を挙げる攻撃。井戸はこの1打について「イチローさんからヒットを打とうと思って来たので1打席目で打てて凄く嬉しかった」「当たった瞬間にちゃんと芯で捉えれたなって思ったんで、越えるかなと思ってたら越えてたんでめっちゃ嬉しかったです」と振り返った。
しかしその後、3点リードもすぐさま逆転を許し4回まで毎回失点の苦しい展開に。すると5回裏、5番手でマウンドに上がった谷蒼依(京都外大西高)は2死1塁で迎えたイチローに対しフルカウントから内角に攻めた1球を投じ見事空振り三振を奪った。初めて相手スコアに0を刻んだ谷は「とにかく強い球をしっかりストライクに入れようと思った結果が指にかかったのでよかったです」と渾身の1球について語った。さらに谷は3回表にイチローから左越え二塁打を放ちバットでも貢献。「今まで対戦してきたピッチャーの中で1番近く、大きく見えた」と話す谷は攻守に渡っての活躍で会場を沸かせた。
結果は敗戦も最後まで笑顔で野球を楽しむ姿を見せた高校野球女子選抜20名の選手はそれぞれの持ち味を活かし東京ドームに駆けつけた28,483人の大観衆を魅了した。
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