米大リーグ、ドジャースの大谷翔平はエンゼルス時代の昨季、ア・リーグの本塁打王に日本選手で初めて輝いた。今季はもう一段上、ナ・リーグの三冠王を狙える位置に躍り出ている。
21日、ロサンゼルスでのメッツ戦で日本選手単独最多となる176本塁打を放った。右腕ハウザーから右翼席中段へ今季5号2ラン。松井秀喜氏(ヤンキースなど)の持つ175本塁打に並んでから8試合目の一発だった。
本塁打が出なかった間、大谷の打撃は沈黙していたわけではない。安打製造機となってヒットを量産していた。
21日の試合を終えて95打数35安打で打率3割6分8厘、13打点、5本塁打。ナ・リーグで打率は1位、本塁打は4本差の9位でタイトルを十分狙える位置にいる。打点が一番厳しく11点差をつけられている。
なかなかアーチが出ない間、大谷は「早く打ちたい気はありますが、記録は気にしていません」と平静を強調していたが、さまざまな声が周りから聞こえてきただろう。その〝呪縛〟から解放された今、より一層集中して打席に入ることができる。
しかも、ソウルでの開幕戦以降、信頼していた元通訳の違法賭博と不正送金問題に巻き込まれ、落ち着かない日々が続いたが、捜査当局から潔白が証明され、野球に打ち込める環境が整った。
176号を打った後、大谷は「早く打ちたいと思っていたので、安心と喜びとどっちもある」とほっとした表情で語ると同時に、「もっともっとたくさん打つつもりでいる」と力を込めた。
1番を打つベッツと3番フリーマンのMVPトリオの中で、のびのびと打撃に専念できる環境が整った。本人が言うように本塁打が量産態勢に入りさえすれば、打点も自然と増えていく。昨季、本塁打王を獲得した自信が後押しする。
今季の第一目標は「ワールドシリーズに勝つこと」という。それに加えて、日本選手初の「三冠王」に輝くことも一気に視野に入ってきた。
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