大会11日目を迎えたパリパラリンピック。日本勢は金メダル2つを獲得し、通算メダル獲得数は39個(金14、銀10、銅15)となった。これで日本の金メダルは14個となり、13個だった東京大会を越えた。
車いすテニス男子シングルス決勝で、世界ランキング2位の小田凱人(18、東海理化)が、同1位のA.ヒューエット(26、イギリス)をセットカウント2-1(6-2、4-6、5-7)で下し、金メダルを獲得した。小田は史上最年少の18歳でパラリンピックチャンピオンの称号を手に入れ、ダブルス銀メダルに続く今大会2つ目のメダルを手にした。
パラリンピックは初出場の小田だが、四大大会シングルスでは全仏オープンを2度制覇。全豪オープンとウィンブルドンも制しグランドスラム4勝と、今大会金メダル候補の一人。シングルスは予選から準決勝まで全てストレートで相手を下し決勝に勝ち上がった。男子ダブルスでも三木拓也(35、トヨタ自動車)とのペアで銀メダルを獲得した。
自転車競技・女子個人ロードレース(C1-3・運動機能)決勝では、東京パラでロード2冠の杉浦佳子(53、総合メディカル)が1時間38分48秒の1位でフィニッシュし、同種目2大会連続金メダルの快挙を達成した。前回大会で日本人最高齢での金メダリストとなった杉浦は、自身の持つ最年長記録をパリで更新した。
杉浦は2016年の自転車レースで落車し、頭蓋骨骨折、脳挫傷、外傷性くも膜下出血などの大けがを負い、高次脳機能障がいが残った。それでも事故の1年後にはパラサイクリングを始め、2021年東京パラに初出場し、「ロードタイムトライアル」と「ロードレース」の2種目で金メダルを獲得。当時50歳で日本人最年長の金メダリストとなった。
*写真中央が、男子車いすテニスで金メダルを獲得した小田凱人選手
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