日本男子ゴルフのツアー制度が始まった年に創設されたフジサンケイクラシック。
昭和・平成・令和と半世紀にわたる歴史の中で、数多くのニューヒーロが誕生し、さまざまなドラマが生まれる舞台となって来た。
神がかったパットを見せ、2023年の第51回大会で初優勝の金谷拓実選手(26)
◆2023年の第51回大会で初優勝!
この記事の画像(10枚)2019年にはアマチュア世界ランキング1位も経験し、前回大会初優勝の金谷。
同じ東北福祉大学の先輩、松山英樹も達成していない大会連覇めざし、入念にパット練習を繰り返す。
このパットにこそ、2023年の優勝、そして連覇のための秘策が隠されている。
◆好調の最終日、神パットを連発!
前回大会、最も難しい15番(パー4)では厳しいパーパットを沈めると17番(パー4)はグリーン外から、上りの超ロングパットを決めバーディー。
富士山からの傾斜で錯覚を起こしやすいとされるグリーンで「神パット」を連発。
◆最近気持ちを奮い立たせた出来事
金谷:
「松山選手がメダルを獲得した最終日、ずっとテレビで見ていた」
「同じ舞台で戦いたいとずっと思っている」
パリオリンピックで日本男子ゴルフ初となるメダル獲得の快挙を成し遂げた松山英樹は、金谷にとって偉大な先輩であり、今も変わらぬ憧れの存在。
金谷:
「人一倍、練習しているのを知っている」
「自分も、もっとそれ以上に練習しないと追いつけない」
◆最も得意なクラブはパター
常に好成績を残すパットの技術は松山に憧れ、練習に明け暮れた学生時代に培われた。
クラブのフェース(ゴルフボールと接する面)につまようじを2本、芯の間に貼って練習することにより「芯に当たらないと、つまようじに当たって変な転がり方をしてしまう」と、毎日300球練習していたという。
◆難解なグリーン攻略への秘密兵器!
金谷:
「目だと錯覚が出たりするので、慣れれば足で感じたほうが正確にできる」
「練習から傾斜計を使っている」
と、地盤の傾きを計測する装置「傾斜計」を導入し、立った時に両足から感じるグリーンの傾きと、計測した実際の数字をすり合わせることで、繊細な感覚を磨き続けている。
◆忘れられない一打
それは2023年の15番ホール。
金谷:
「いいストロークで、あのパーパットが一番いいパットだった」
「実家で録画していたのでそれを携帯で撮って、いつもパターの練習をする前に見たりしている」
この富士桜のグリーンを意識して練習を積み重ねてきたパットの出来が、連覇への鍵を握る。
金谷:
「去年は自信を持ってしっかり打ち切ることができたので、今年も怖がらずにいいパットが打てればいいなと思う」
モンスターコース「富士桜」に舞台が移ってから連覇を果たしたのは石川遼選手のみ。
2人目の快挙を目指して「神パット」に期待がかかる!
(8/27「αすぽると!」より)
◆52nd フジサンケイクラシック 放送スケジュール◆
・8月31日(土)第3日 午後1:35~2:50 LIVE(全国ネット)
・9月1日(日)最終日 午後1:30~3:00 LIVE(全国ネット)
地上波フジテレビ系列生中継
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。