4人制サッカーの秋田県大会が25日、秋田市で初めて開催された。競技を考案したサッカー元日本代表の本田圭佑さんが会場を訪れ、子どもたちに自ら考えることの大切さを伝えた。

秋田を訪れたのは、サッカーワールドカップの元日本代表で、ベスト16に2度進出した本田圭佑さん。25日に初めて開催された4人制サッカー「4v4」の秋田県大会を視察した。本田さんが2023年に考案したサッカーで、小学生だけが参加できる。

ルールは10分1本勝負。自由に選手交代ができ、シュートはボールを持ってから20秒以内に打たなければならない。また、最大の特徴はベンチに監督やコーチがいないこと。子どもたちだけで交代などのタイミングを判断する。

参加した選手は「ルールは難しいけれどやってみれば楽しい。攻めるリスクはあるけれど、行ってゴールを決められたらうれしい。それも含めて楽しい」と話す。

 サッカー元日本代表・本田圭佑さん:
「失敗を許容するルールにもなっているし、指導者がいない中で考えるというベーシックをこの競技で学んでほしい」

競技を通じて“自ら考えて行動する力”を育む。

本田さんは、子どもたちに「言われたことだけやっているサッカー選手は成功しません。試合中に起こることはすべてが予測できないことばかり、相手もどう来るか分からない。自分の友達もどう来るか分からない。自分も調子が良い、調子が悪い、全部がハプニングです。その予測できないことに対して自分で考えて、その状況に応じてベストな選択肢を選ばないといけない。それは、ずっと指示を待っていたり、お父さんお母さんから毎日『何しなさい』と言われて動いていたりしたら、一流の選手にはなれません」と話し、自分で決めることの大切さを強調した。

そして「秋田の子どもたちの伸びしろはかなりある。選手のレベル、子どもたちのレベルは悪くない」と話し、最後に「どんな夢でもいいが、できれば人に笑われるような大きな夢を掲げて、それを持ち続けてほしい」と秋田の子どもたちにメッセージを送った。

「4v4」の大会はポイント制度を取り入れていて、シーズンを通じて多くのポイントを獲得すると、年末に東京で行われるジャパンカップに進出できる。

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