パリ五輪で日本フェンシング界史上初となる5つのメダルを獲得した日本代表。選手たちが大会直前に合宿を行った静岡県沼津市の子供たちにも大きな影響を与えていました。

パリ五輪のフェンシング最終日。

男子フルーレ団体が決勝でイタリアを下し、この種目で日本初となる金メダルを獲得しました。

フェンシング日本代表は他にも男子エペの加納虹輝 選手の金メダル、女子サーブル団体の銅メダルなど5つのメダルを全種目で獲得するという快挙を成し遂げました。

パリ五輪の3カ月前、金メダルを獲得した男子フルーレの代表チームは沼津市で事前合宿を行い、キャプテンの松山恭助 選手も沼津市への特別な思いを語っていました。

フェンシング男子フルーレ・松山恭助 選手:
何より沼津市の皆さんがいつも温かいサポートをしてくれるので、より一層合宿に集中して取り組めるというか、チーム全員が沼津市を気に入っている

代表チームの合宿が行われたF3BASEを拠点とするフェンシングスクール。

自身も五輪に出場し、現在は沼津市職員としてフェンシングの普及に尽力する長良将司さんも大会の結果に喜びを隠しきれません。

沼津市ウィズスポーツ課・市強化指定選手コーチ
長良将司さん:
特に男女フルーレのチームは毎年何回も(沼津市で)合宿を開いてくれていたチームなので、身近に感じている存在なので非常にうれしく思う

スクールに所属する子供たちも、日本代表の活躍を受け練習に一層熱が入っています。

アスルクラロ・フェンシングアカデミー
岡田彩良さん:
間近で見たり話したりしたことがあるので、そういう選手たちが世界で活躍するところを見るとすごくカッコいいなと思う。自分もオリンピックを見てそこに立てるような選手になれたらいいなと

アスルクラロ・フェンシングアカデミー
長良樹さん:
男子フルーレの飯村一輝 選手が20歳でメダルを取っているのがすごいと思った。自分もメダリストが(合宿で)使っているところで練習していると気合が入る

沼津市ではフェンシングへの関心が高まっているということです。

沼津市ウィズスポーツ課・市強化指定選手コーチ
長良将司さん:
一般の方がここでフェンシングをやっているんだと写真を撮ったり、中に入ってきて見学させてくださいという方もいたので、以前とは違う雰囲気を感じている

沼津市から次世代のオリンピアン輩出にも期待が膨らみます。

沼津市ウィズスポーツ課・市強化指定選手コーチ
長良将司さん:
子どもたちも(代表選手を)近くに感じていて、身近な存在ではあるがあれだけ練習をしないとメダルを取れないことも感じているので、相当練習をしないとという思いはあると思う。ただそこで本当に一人でもオリンピックを目指して頑張ってほしい

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