パリオリンピック男子バスケットボールで、日本は1次リーグ第2戦のフランス戦に臨み、延長戦の末惜しくも敗れた。身長222センチでNBAでは怪物と称されるビクター・ウェンバンヤマを擁するフランスは、前回東京大会銀メダルの強豪。日本は試合終了まで残り約10秒で84対80と4点のリードを奪い、大金星目前だったが、ここで疑惑の判定が生まれた。フランスのマシュー・ストラゼル選手が3ポイントシュートを狙い、河村勇輝選手がブロックに入ったが、シュートはリングに吸い込まれ3点が入った。そのとき、審判は河村選手がファウルをしたと判定。フランスにフリースローが与えられ、一気に4点が入り、フランスに追いつかれてしまったのだ。

このプレーで、流れは一気に開催国フランスに傾き、延長戦の末日本は90対94で力尽きた。

この試合を決定づけた、第4クォーター終了間際の判定については、SNS上にとどまらずスポーツ専門誌などでも疑問の声が上がっている。

この記事の冒頭の写真は、問題のプレーの瞬間を捉えたものだが、河村選手はフランスの選手に触れていないように見える。

バスケットボール専門のニュースチャンネル「バスケットニュース」は、試合後に河村選手本人に問題のプレーについて聞いたところ、「ファウルはなかったと思う」と話したと報じている。また日本のトム・ホーバスヘッドコーチは、「ファウルのようには見えなかったが、彼の背中は私に向けられていたので、接触があったかどうかはわからなかった」とコメントしている。

またバスケットボールの本場、アメリカのスポーツ専門誌「スポーツイラストレイテッド」も、「フランスは番狂わせの敗北を免れたが、非常に疑問のある笛が吹かれた」というタイトルの記事を配信。「河村はストラゼルに触れなかったようだ」として、「ホームチームに有利な審判による疑わしい判定」と評価し、問題のプレーの動画や静止画を掲載した。

その際、24得点を挙げていた日本の八村塁が、2度目の「スポーツマンシップに反するファウル」を取られて退場した事についても、「ホームチームに有利な審判による疑わしい判定」と評している。

FIBA国際バスケットボール連盟の公式Xは、このプレーについて「日本は番狂わせを起こす直前だったが、マシュー・ストラゼルがひっくり返した」と写真付きでポストした。このポストに対しては、「審判がひっくり返した」「審判は恥を知れ。完全にファールじゃない」など、批判的なコメントが相次いでいる。

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