夏の高校野球・熊本大会は準決勝が行われました。九州学院 対 熊本工業、そして熊本国府 対 天草工業の2試合を続けてご覧ください。
先にペースを握ったのは九州学院。
2回、相手のエラーに乗じて1点を先制すると。
先発の1年生・福本は5回までに熊工打線から4つの三振を奪う見事なピッチングで流れを渡しません。
しかし熊工は上位打線からはじまる6回。
先頭、2番の浦上。
3番・上田と2連打で4番の菊山に打順が回ります。
【西村勇気アナ・実況】
「さあ、きょう一番の大声援。3塁側のスタンド。赤い大きなメガホンが揺れている、グレーのユニフォーム。熊本工業の応援スタンド。ノーアウト3塁1塁。バッター4番の菊山、初球打ち。1・2塁間抜けて行った、ライト前ヒット。3塁ランナーホームイン、1対1同点。4番・菊山のタイムリーヒット」
1対1の同点とした熊工は攻撃の手を緩めず、送りバントで2アウト3塁2塁と
勝ち越しのチャンス。
2年生の7番・小城はベンチからの言葉を胸にバットを構えました。
【熊本工業 小城錦選手】
「結果は気にせず、楽しんでいけと田島監督にも言われたんで楽しむことだけを考えて打席に入りました」
【西村勇気アナ・実況】
「さぁチャンスで小城。いい当たりだ、センターの後ろを襲っている。大きな当たりだ、抜けて行った。3塁ランナーホームイン、2塁ランナーも3塁を回って、ホームイン。2点追加。バッターランナーの小城は3塁へ」
一気に勝ち越した熊本工業は7回にも上田、菊山のクリーンアップがタイムリーを放ち、5対1と試合を決定づけます
投げては背番号10の2年生・山本が2試合連続の完投勝利でチームを3年ぶりの決勝進出に導きました。
【熊本工業 小城錦選手】
「2年生でも、『先輩を甲子園に連れて行く』という気持ちで試合に臨んでいるので、それがいい結果につながったんだと思います」
もう一試合は第1シードの熊本国府 対45年ぶりのベスト4に駆け上がった天草工業。
3対0と熊本国府のリードで迎えた3回。
天草工業は2アウト3塁のチャンスを作り、2番・河本。
【西村勇気アナ・実況】
「しのげるか、坂井。バットの根元ショートの後方、いいところに飛んでいる。落ちた、ヒットになった。3塁ランナーホームイン。1点返した天草工業。2番・
河本タイムリー」
3対1と2点差に迫ります。
しかし、センバツ甲子園に出場し、経験を積んだ熊本国府もすぐさま反撃。
4回、フォアボールと送りバントでワンアウト2塁とすると、打席にはキャプテンの野田。
【西村勇気アナ・実況】
「打ち返した、センター方向。大きな当たり、センターバック。センターバック。そのセンターの上を越えていく。ロングヒットになる、2塁ランナーは3塁を回ってホームに向かってくる。野田は速い速い、俊足を飛ばして3ベースヒット」
最終回はエース坂井からバトンを受けた植田がランナーを背負いながらも天草工業の反撃を断ち切りました。
8対1で勝った熊本国府が夏の熊本大会、初の決勝進出です。
熊本国府と熊本工業の決勝戦は25日、リブワーク藤崎台球場で行われます。
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