社会人野球の日本一を決める都市対抗野球に広島からJR西日本とJFE西日本が出場、ドラフト注目の選手たちも活躍しました。
7月20日(土)、8年ぶりに中国第1代表の座をつかみ、3年連続7回目の出場を果たしたJR西日本は、東北第1代表のJR東日本東北と対戦しました。
今シーズン、先発の柱に成長したJR西日本の3年目、花村凌 が先発。打たせて取るピッチングで地区予選は好投しましたが、いきなり連打とフォアボールで満塁のピンチを招くと、地区予選打率6割超えのJR東日本東北の大西。満塁ホームランの先制パンチを浴びて4点のビハインドを背負います。
都市対抗ならではのチアガールの声援を受け、1回ウラ、2番に座るJR西日本の強打者・田村強 。会心の当たりのホームランですかさず1点を返します。
5回、2番手ピッチャーがノーアウト・2塁・1塁のピンチを招くと、抑えのエース、ドラフト候補の1人、大畑理輝 を早くも投入します。大畑は、最速149キロのストレートで押す強気なピッチングで2者連続三振でピンチを脱出します。
5回ウラの攻撃前には都市対抗恒例の応援合戦が行われ、おなじみの「宮島さん」を熱唱しました。
すると大畑は、6回も無失点で切り抜け、チームに反撃のリズムを作ります。
そのウラ、3番の大倉がスリーベースヒットでチャンスを作ると、今シーズンから4番に座る新庄高校出身の 土居拓海 。アンダー23の候補に選出されるなど成長著しいドラフト候補の1人です。土居のこの日、2本目のヒットがタイムリーとなり、1点を返し、追い上げます。
JR西日本 土居拓海 選手
「自分的にはしっかり自分のスイングはできたんですけど、あと一声、ちょっとまだもの足りなかったなというのは感じました。個人的にはプロを目指すというところもあるので、これからまた引き続きがんばりたいと思います」
大畑も8回まで投げ、4回を被安打1、6奪三振と好投しました。
JR西日本 大畑理輝 投手
「プロに行きたいだけでやるんじゃなくて、チームがどうすれば勝てるか、そういうところも見ながら自分の個人のレベルアップも図って、野球をやっている間は(プロを)目指し続けようと思っています」
JR西日本は最後までチャンスは作りますが、あと一押しがなく、2年連続初戦敗退となりました。(JR西日本 2-5 JR東日本東北)
7月21日(日)は、3年連続13回目出場のJFE西日本(中国第2代表)が、北関東第2代表のSUBARUと対戦。先発はルーキーながら将来はプロへの期待も高い亜細亜大学出身の左腕、岩本龍之介 。
しかし、初回、2アウトからタイムリーヒットを浴び、先制点を許します。3回にも2者連続ホームランを打たれ、3点をリードされたところで岩本は降板します。
打線は去年、完封負けした屈辱を晴らし、反撃し得点しますが、惜しくも1点差で敗れ、JFE西日本も2年連続初戦敗退となりました。(JFE西日本 3-4 SUBARU)
JFE西日本 内田聡 監督
「ことしも一瞬のすきといいますか、一球の怖さをあらためて思い知らされたなと」
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坂上俊次 アナウンサー
都市対抗野球は応援も非常に華がありまして、JR東日本は「SUICA」のマスコットのペンギンが来たり、JR西日本は応援に「ICOCA」に載っているカモノハシの「イコちゃん」が来ていました。応援も非常に盛り上がって、表彰もあるということです。
野球の方では土居拓海選手。プロも注目する新庄高校出身の選手なんですけども、これからもまだアピールを続ければプロの可能性もゼロではないと。ちなみに土居選手は、横川駅に勤務しておられます。
大畑理輝投手は、かつて内勤で本社におられるとお伝えしたんですが、先般、五日市駅に配属になりました。熱戦のねぎらいを山陽本線に乗ってお願いしたいと思います。
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