女子ゴルフの第42回フジサンケイレディスクラシック(フジテレビ、産経新聞など主催)は19日から3日間、静岡県伊東市の川奈ホテルGC富士コース(6494ヤード、パー71)で開催される。指定練習日の17日は今季ツアー初勝利を挙げた阿部未悠や臼井麗香らがコースで調整した。
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阿部が会場を歩くと、あちこちから「おめでとう」の声がかかった。前々週の富士フイルム・スタジオアリスでツアー初優勝。前週をスキップしたため、優勝後初めて顔を合わせたツアー仲間も多く、横峯さくらや神谷そらからはハグで祝福された。
「ありがたいことに、たくさんメッセージをいただいた。あんなに携帯電話が鳴ったことはない」。中には中学・高校を福岡で過ごした阿部の憧れの存在であり、1月には自主練習に加えてもらったプロ野球ソフトバンク・甲斐拓也からの「いい刺激もらったよ」というメッセージもあった。それでも「何か変わったかといったら、そうでもない。1試合1試合、一から頑張っていくだけ」と浮かれた様子はない。
前週の休養も、優勝前から決めていた。35大会に出場して初シードを獲得した2022年、「試合数が多いのはありがたいが、私は体力がない。出続けているとスイングの調整ができない」と実感。コーチにも相談し、23年からは休む期間を確保すると決断した。
そのため、昨年のフジサンケイレディスは出場しておらず、川奈は2年ぶりとなる。2日かけて18ホールを回り、「いっちゃダメなところがある。許容範囲に置かないと」と攻略法に思いをめぐらせた。初優勝からの出場2大会連続Vも期待される中、用意周到な23歳は「まずはいいゴルフ、楽しめるゴルフをしたい」と冷静に話した。(奥村信哉)
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