バレーボール男子日本代表の西田有志(24)が10日、都内でパリ五輪に向け意気込みを語った。前日パリ五輪後に引退することを発表した、妻で女子日本代表主将の古賀紗理那(28)については「自分も支えられるようにやっていけたら」と語り、引退について「2、3年前から」話していたことを明かした。

1972年のミュンヘン大会以来の金メダルを目指す男子日本代表。前日に行われたミーティングでは「本当に難しい目標だね」とチームで話し合ったというが、「目標は金メダル」であることをチームで共有した。

「(点をとるという)そこをしっかりと全うして、点数をしっかり取っていきたい」と西田。52年ぶりの快挙に向け、オポジットとして、気合十分だ。

前日、妻で女子日本代表主将の古賀がパリ五輪後に引退することを発表。「二人でよく話し合って、どこをポイントするのかっていうのは、やっぱり選手として持っていかないといけない部分だと思うので、それが奥さん(古賀)の方はやっぱりこのパリが一番ピークに持っていきたいという話をしてた」と明かした。

引退について話が出ていたのは「2、3年前から」。「家族ではありますけど決めるのは本人だと思うので。本人が決めて、それでいいっていうんであれば、僕はいいかなと思いますし」と本人の決断を尊重したという。

「いなくなって僕1人しか稼ぎないんで(笑)。しっかり稼がないとなと思ってますけど、『いくらでも稼ぐ方法あるから稼ぐわ』って言って話してましたけど」と続け、記者を笑わせた西田。「東京オリンピックで辞める予定ではあった中でもこうやって続けて3年、4年ぐらい経って、彼女自体もすごく選手としてもすごい選手になったと思いますし、僕ではまだ全然追いつけてない」と妻を労った。

五輪前最後の国際大会となったネーションズリーグでは男女ともに銀メダルを獲得し、五輪でのメダルも十分狙えるところまできた。「奥さん自体もこのオリンピックでまずメダルを目標にしてるので、お互い自分たちも言っているところは一緒のポイントで、一緒のモチベーション」と西田。「いろんなプレッシャーがある中で、孤立するような気持ちになる部分がたくさんあると思うんですけど、その中でもしっかりと自分も(古賀を)支えられるようにやっていけたら」と妻と共に闘うつもりだ。それでも、「その先のことよりも今自分たちがやらなきゃいけないことだけにフォーカスしてお互いにやっていけたら」。男女共にメダル獲得の偉業へ、まずは目の前の一戦に集中することを誓った。

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