■EURO2024 準々決勝 イングランド 1ー1(PK 5ー3)スイス(7日、ドイツ・デュッセルドルフ)

初優勝を目指すイングランド(FIFAランク5位)がPK戦の末スイス(同19位)を下し2大会連続の準決勝進出を決めた。11日の準決勝で、オランダとトルコの勝者と対戦する。

前回大会準優勝のイングランドは、グループリーグ2試合を引き分け、わずか1勝のみ。決勝トーナメント1回戦のスロバキア戦でも延長戦の末に勝利と、苦しみながら勝ち上がってきた。一方、前回大会ベスト8のスイスは、決勝トーナメント1回戦で前回大会覇者のイタリアを2-0で破り勢いに乗る。

ともに初優勝を目指す両チームの一戦。5バックで守るスイスを攻めあぐねるイングランド。ファーストシュートが生まれたのは14分だった。デクラン・ライス(25)がミドルを放つが、相手DFに当たってしまう。

イングランドは、3月に代表デビューしたばかりの19歳・コビー・メイヌーがドリブルで持ち込む。22歳のブカヨ・サカは、浮き球のパスを足に吸いつくようなトラップからクロスを入れるなど、若い力が積極的なプレーを見せる。終了間際にも、サカが右サイド深い位置からゴール前にパスを出し、メイヌ―がシュートを打つがスイスにブロックされ、0-0で前半を終える。

後半に入ると、スイスのブレール・エンボロ(27)を中心とした攻撃にゴールを脅かされるイングランド。素早いカウンターやサイド攻撃などで、相手にペースを握られる。そして30分、右サイドを攻略され、クロスを入れられると、走り込んだエンボロにゴールを許し、1点を先制されてしまう。

しかし、その5分後、イングランドは、敵陣右サイドでボールを受けたサカが、中に切れ込んで左足を振り抜く。ボールはゴール左隅に突き刺さり、1-1の同点に追いつき試合は延長戦に突入した。

延長戦でも決着はつかず、勝負の行方はPK戦に託された。イングランドは1人目が成功すると、スイスの一人目をGKジョーダン・ピックフォード(30)が止める。イングランドは5人全員成功し、スイスを下して準決勝進出を決めた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。