パリ五輪の男子ハンドボールの組み合わせ抽選がフランス・クレテイユで行われ、男子日本代表の『彗星ジャパン』はグループAに入った。パリ五輪の予選ラウンドは2グループの総あたりで行われ、それぞれ上位4チームが準々決勝に進出する。

史上初の決勝ラウンド進出、悲願のベスト8を目指す日本はグループAとなり、全て格上とされる欧州国との対戦になった。東京五輪銅メダルのスペインを筆頭に、世界選手権上位のドイツ、スウェーデンなどと相対する。

厳しい戦いが予想される男子代表だが、チーム状況は上々だ。36年ぶりの五輪自力出場を決めた去年のアジア予選を経て、“若手が勢いをもたらし中堅とベテランが上手くまとめる”というチームの形を確立。全員がキープレーヤーという意識を持ち、全体的にバランスが取れたチームを、数々の国際大会を通して育んできた。

加えてこの春、他国が世界最終予選に挑むなか、日本はフランス遠征で強国とトレーニングマッチを行い、若手に経験を積ませながらチームの改善点も明確化。前監督の退任など運営面のドタバタはあったものの、パリ五輪に向けしっかりと準備を行ってきている。

カルロス・オルテガ監督は協会を通じてコメントし「日本のファンへ。私たちのグループはどの相手と対戦しても簡単ではありません。すべての試合を決勝戦のつもりで準備し、ベストを尽くさなければなりません。皆さんの応援をよろしくお願いします」と悲願達成へ呼びかけた。

男子日本代表の五輪出場は2大会連続の6度目。開催枠で出場した2021年の東京五輪では、33年ぶりに勝利をあげるも予選敗退した。パリ五輪は2024年7月26日に開幕を迎える。

◆男子組み合わせ
【グループ A】スペイン、クロアチア、ドイツ、スロベニア、スウェーデン、日本
【グループ B】デンマーク、ノルウェー、ハンガリー、フランス、エジプト、アルゼンチン

◆女子組み合わせ
【グループ A】ノルウェー、ドイツ、スロベニア、スウェーデン、デンマーク、韓国
【グループ B】ハンガリー、オランダ、スペイン、フランス、ブラジル、アンゴラ

【カルロス・オルテガ監督 コメント全文】
日本のファンへ
私たちのグループはどの相手と対戦しても簡単ではありません。
すべての試合を決勝戦のつもりで準備し、ベストを尽くさなければなりません。
オリンピック王者やヨーロッパ王者がグループに入っていないことは最善かもしれません。
皆さんの応援をよろしくお願いします。

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