■MLB ブルージェイズ 5ー4 ヤンキース(日本時間17日、カナダ、オンタリオ州トロント、ロジャース・センター)
ブルージェイズの菊池雄星(32)が17日(日本時間)、本拠地でのヤンキース戦に先発。6回、94球を投げて、被安打3、奪三振9、四死球1、失点1(自責点0)で防御率は1.66。今季最多タイとなる毎回の9奪三振を奪った。
4度目の先発でシーズン初勝利を目指す菊池。今季ヤンキース打線とは2度目の対決
。前回5日(同)は6回途中まで無失点に抑え込んだ。菊池は2022年5月5日からヤンキースには負けなし。
同地区であるア・リーグ東地区1位のヤンキース打線相手に菊池は1回、ア・リーグ打率2位と好調の1番・A.ボルビー(22)を内角低めのスライダーで空振り三振を奪うと、2番・J.ソト(25)は158キロのストレート、3番・A.ジャッジ(31)も154キロのストレートで空振り三振。ヤンキース上位打線を3者連続空振り三振と最高の立ち上がりを見せた。
しかし、2回、先頭打者、4番・G.スタントン(34)の打球をショートのB.ビシェット(26)がエラー、さらに四球で2死一、二塁のピンチを招くと8番・J.トレビーニョ(31)にはスライダーをレフト前へ。D.シュナイダー(25)がホームに好返球。タイミングは完全にアウトだったが今度はキャッチャーのD.ジャンセン(29)がしっかり捕球できず、菊池は先制点を許してしまった。
味方のミスで失点したが3回、先頭打者の1番・ボルビーを内角低め156キロのストレートで見逃し三振、3番。ジャッジは外角低めのスライダーで空振り三振とヤンキース打線が2巡目に入っても狙い球を絞らせず、守りのリズムを立て直した。
するとその裏、味方打線が連打と四球で1死満塁のチャンスを作り4番・J.ターナー(39)、今季レッドソックスから移籍してきたベテランがセンターへ犠牲フライを放ち、1対1の同点に追いついた。さらに4回、2死満塁から2番・V.ゲレーロJr(25)がセンター前へ勝ち越しの2点タイムリーで3対1とリードした。
味方打線に援護を受けた菊池は勝ち投手の権利がかかる5回、先頭の7番・A.バーデューゴ(27)には強烈なライナーを打たれ、ファーストのゲレーロJrが弾くと、セカンドのI.カイナーファレファ(29)がカバー、菊池も素早く1塁へのベースカバーに走り送球を受けてアウトを奪い、菊池もガッツポーズ、しっかりとした連係プレーでアウトを重ねた。2死からツーベースを許すが、1番・ボルビーを156キロのストレートで見逃し三振。菊池は毎回8個目の三振を奪った。
6回、先頭の2番・ソトの2球目、ストレートをファールにされると、菊池はマウンドで左脇腹を気にする素振りを見せた。監督、トレーナーがマウンドへ向かうと菊池は笑顔を見せ、ナインも1人1人菊池に声をかけた。
ソトにはヒットを許したが3番・ジャッジをライトフライ、4番・スタントンは154キロのストレートで見逃し三振、そして、5番・A.リゾー(34)にはレフト線へ打たれたが、レフトのシュナイダーがダイビングキャッチ。菊池も大きく手をあげてグラブを叩いた。守備陣もスーパープレーで力投の菊池を助けた。菊池は6回、94球を投げて、被安打3、奪三振9、四死球1、失点1(自責点0)で防御率は1.66。先発の役割を果たし、中継ぎ陣に託した。
5対4と1点差まで詰め寄られたが中継ぎ陣がリードを守り切り、菊池は今季4試合目の先発で初勝利、チームも4連勝で貯金を2とした。
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